33.放射線科(初診)
2021.6.9
乳腺科で、見える世界と見えない世界のやりとりを繰り広げながら、胸に溜まった水を抜いてもらう。
※詳しくは32.のnoteをご確認下さい。
体から抜けた水は45ccあったようだ。
まだ腫れているがとりあえず今日はこれで終わり、ということで。
私はそのまま診察室を後にし、放射線科の初診を受けに地下1階へ。
手術から1ヶ月後、傷が落ち着いた頃から放射線治療が始まる。
再発を防ぐためにもう少しの辛抱だ...。
待合室には検査着を着た白髪で年配のおじさましかいない...。
そわそわしながら、待合室で待っていると、看護師さんが来て、放射線治療に関する読み物を渡しつつ、「今日は医学部の学生が研修に来ているので、診察の状況を見学しても大丈夫ですか?」と尋ねられた。
あまり乗り気で臨めるものではないが、将来に期待を込めて、OKを出した。
以前、この病院に別の病でかかった時は断りもなく、担当医は教授か何かで、診察室には複数人の医大生がいてビックリした事がある...。
時代が変わって、断りを入れるのかが必須になったんだろうか...、そんなことを思いながら、手渡された資料に目を通していたら、診察室に呼ばれた。
中には担当の先生と、その後ろには看護師さんが1人と、大人しそうな男子医学生がいた。
3人が1人ずつ挨拶をしてくれた。
担当医の先生は少々気難しそうな、とても早口な先生だった。
「最初に一通り説明しますので、質問は後にしてください。」と先に釘を刺された(笑)
仰りたいことはわかりますが、その都度聞きたいことを最後まで覚えていられるか不安です(笑)
みんな同じ気持ちなんだろう。
これから始まる得体の知れない治療に不安を隠しきれないのだ。
先生に釘を刺されたので、とにかく質問はぐっと堪えた。
今後の治療方法について、レゴのような模型を使って説明してくれたが、とにかく早口で、話の3割はよくわからなかった(笑)
7割解れば、なんとかなるだろう。
正直、手術を終えた今は以前抱えていた不安に比べたら、これから始まる治療に関しては不安の度合いは比べ物にならない。
質問タイムになり、体を動かしたり、お風呂やサウナに入れるのか確認した所、日常生活には何も影響がないと言っていたが、放射線を正確な場所に照射する為に、後日CTを撮影して、体にマーキングするらしい。
そのマーキングが落ちないよう気をつけてとの事。
激しい運動をしたり、サウナで汗をかくとマーキングが落ちてしまうかもしれないので控えて下さいと言われた。
それは私にとっては非日常です...。
これは困った。
サウナに入れないのか...。
いや、消えなければ入れるのか、
でも、体にはガッツリマーキングされているか...。
消えたからと言って、自分で書かないでくださいとのこと。
でしょうね(笑)
当初は平日5日間、5週間という話だったが、平日5日間、4週間のコースも選べるらしい。
病状や検査結果によって、先生が決めるものなのかと思ったが、
「16日間コースと25日間コースどちらにします?効果に違いはありません。」
え?選べるんだ(笑)
話を聞くと、以前は放射線量によって保険が適用されるかされないかという基準があったらしい。
今はどちらも保険が適用される場合がほとんどです、とのこと。
1回辺りの放射線量が違うようだが、話を聞くと放射線治療を受けるか否かで、再発率が1/2になるという結果も出ているという。
正直1/2なら、やってもやらなくても、どーせかかる時はかかるんじゃんという半分投げやりな思いもあったが、とりあえず受けておくかということで、仕事もしながらなので、極力短い方がいいので、
「16日間コースでお願いします!」
指定の日から、平日5日間、毎朝病院に通い、数分の放射線治療を受けて、その後仕事に行くと言うのを約3週間続けなくてはならない。
なかなかハードだ。
朝一が良かったが、最速で治療を始めると、早い時間の枠は9時40分開始の枠しかないそうだ。
微妙だが、仕方ない。
先生に傷の具合を診て貰うために、胸を開いたら、溜まった水を抜いてもらった跡に絆創膏が貼られていた。(医学生は席を外してくれた...)
止血テープではなく、絆創膏だったので、ビックリした(笑)
自分で説明した、「水が溜まっていたので、さっき先生に抜いてもらった跡です。」と。
先生の話を一通り聞いて、同意書にサインをして、診察室を出た。
待合室でもらった、資料や同意書をカバンに入れていると、看護師さんが、来てくれた。
「先生、めっちゃ早口で言ってくることわかりました?(笑)」と開口一番。
ちょっと先生を小馬鹿にしているようにも見えたが、あまりにかわいい親しみ込めた感じの笑顔の看護師さんのその一言に癒された。
そこから、先生に聞けなかったことをを看護師さんにいろいろ聞いてみた。
ガッツリ体にマーキングされるらしく、それが落ちてしまうと、またマーキングし直しらしく、放射線治療が終わるまでは、その印が落ちないように気をつけなくてはいけないらしい。
これ、なかなかのミッション(不安)
はやく、終われーーーーーーっっ!!