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40.手術の痛みや副作用について

今回は、手術後の痛みや、麻酔・ホルモン剤・放射線治療の副作用についての記録。
※あくまで一個人の感想です。


◆◆手術の痛み◆◆

手術直後の痛みはもちろんゼロではないが、痛み止めが効いている事もあるせいか我慢できない痛みではなかった。

寧ろ、がんが切除された喜びで私には清々しい痛みだった。
痛み止めの追加は一切なし。

脇の切除はかなりの痛みが伴なうという話もあるらしいが、私は翌日にはリハビリをし、帰宅もできると思うほどだったので、大したことなかった。

看護師さんに、手術の翌朝「痛み止めはいつまで効くものなんですか?」と聞いた時には「時間的にもう切れてますね。」という回答だった。

「リハビリするので、とりあえず痛み止めは予定通り飲みましょうか。」と飲むことになったが、痛みの変化は全くなしだった。痛みを感じないのだから効かないのか。

ただ、手術翌日のリハビリは手術箇所がつっぱり、まだ左右均等に動かせるレベルではなかった。

横になったり、右腕に体重をかけると圧がかかるせいか、多少の痛みを感じるが、しばらくすると落ち着く程度。

私はドレーンを、入れなかったので、水が溜まる胸の張りの痛みは退院してからの方が強かった。

想像していた、鋭い物で切った時のような鋭い痛みは感じなかった。


◆◆全身麻酔の副作用◆◆

15歳の時に盲腸になり、1週間入院した。
その時は部分麻酔で、手術中には意識があり、下腹部を引っ掻き回されているからか、吐き気がした。

術後、退院まで麻酔の副作用で頭痛に悩まされる。


今回の乳房温存手術は全身麻酔。
過去に部分麻酔はしたことがあったが、全身麻酔は初めて。

全身麻酔から覚め、部屋に戻った時点で吐き気や頭痛はなし。
6時間後、尿管カテーテルを抜き、立ち上がった際も、変わらず吐き気も頭痛も全くなし。

術後6時間で、手術前とほぼ同じスピードで歩行が可能。


◆◆気管挿管の痛み◆◆

手術中に入れられていた人工呼吸器の影響で、喉の違和感は手術の翌日は残っていた。

私は全身麻酔にかかっていたので、気管挿管の記憶は全くなく、手術が終わった直後も、術後4時間後に初めてお茶を飲んだ時には喉の違和感は感じなかった。

ただ、翌日の朝食時に出た食パンが飲み込みづらく、違和感を覚えたので、看護師さんに相談したら、気管挿管の影響だと知り、その時初めて自分にも気管挿管が施されていたのだと知る。

その喉の痛みは風邪の初期症状のような喉がイガイガする感じに似ていたので、手術前に発熱していたこともあり、風邪を引いてしまったんだと思った。

ただ違うと言うことが分かったあとは自然と違和感は消えていった。

術後初めての食事も違和感は感じていたものの、完食はできた。


◆◆尿管カテーテル抜管後の痛み◆◆

手術中に、尿管カテーテルが入れられていたが、手術から6時間後に尿管カテーテルを抜管する際の痛みは特になし。

ただ、しばらくおしっこをする際の出づらさや違和感はあった。


◆◆ホルモン財の副作用◆◆

ホルモン剤「タモキシフェン 20mg」を飲み始めて、約1ヶ月半が経とうとしている。

ホルモン剤の副作用は人によって症状は様々で、ホルモン剤に関しては5年間飲まなければいけないので、副作用が出ると辛いなと思った。

初期症状としては吐き気などがあるようだが、吐き気は感じなかった。

特に副作用的なものは今のところ感じていないが、薬の副作用か、単なる運動不足かわからない程度の疲労感・眠気・だるさのようなものはあるように感じる。


◆◆放射線治療の副作用◆◆

私は幼い頃から重度のアトピー持ちで肌がとても弱いので、放射線治療による肌の乾燥や炎症、水疱などはある程度覚悟していた。

初めて、放射線治療をした日は痛くも痒くもないので、これを毎日続けると副作用が出てくるものなのだろうか...と半信半疑だった。

ただ、ググると放射線治療を経験した方の写真などを見ると、明らかに赤くなっているものがいくつも見受けられた。

皮が剥けたという方もいたし、不安は拭えなかった。


リニアックを開始してから8日〜10日経った頃、看護師さんに「様子はどうですか?」と訪ねられた時も患部は赤くはなってきたものの、特に変化は感じられなかった。

看護師さんも私がアトピー持ちなので、副作用が出ることを心配してくれていたが、「思いの外大丈夫そうね...」という感覚に変わったのが治療が折り返した頃だった。

こうして16日間の放射線治療を終えた時点での、副作用は赤みのみという感じ。

痒みや皮が剥けたり、水疱ができるというような事はなかった。
手術した右胸がまだ完全に感覚が戻ったわけでは無いので、その影響もあるのかもしれない。

私の場合、副作用よりも持病のアトピーによる薬が塗れないことの方が大変だった。

また、マーキングが消えてしまうのではないかと毎日ヒヤヒヤしていたことの方がしんどかった。



放射線治療が6月末から7月中旬にかけてと、一番湿度の高い時期だったこともあり、なぞっては消え、なぞっては消えの繰り返しだった。

CTを撮り、照射位置を決めるまでの1週間マーキングを消しては行けなかったが、放射線治療が始まる前日にほぼ全消えさせた前科もあったこともあり、そのヒヤヒヤがたまらなかった。


こうして、自分を振り返ると、私は痛みの感じ方や副作用に関しては恵まれているのかもしれない。
(単に鈍感なだけかもしれないが)

私は実際の痛みよりもストレスに対する負担の方が大きかった。


痛みや副作用について心配されている方も多いと思いますが、私みたいなパターンもありますよという事を記録しておくことに。

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