お風呂にスマホを持ち込んで音声入力したらいいのかもね

期末レポートに行き詰まって取り敢えず風呂に入ると、ぼーっと湯に浸かってるだけなのに頭の中でどんどん閃きが生まれていくからすごい。ふだん机に座ってPCを前にしている時は、漠然とした何かがいくつか浮かんで、それを箇条書きで打ち込んでいくことで少しずつ点と点が繋がって、なんとか読めるものが一つ一つ出来上がっていくのだが、入浴中に湧き上がるものはそうしたプロセスを踏まない。『風の歌を聴け』に出てきた科学的直感力みたいに。A=B。B=C。ゆえにA=C。ではなく、A=C。である。どうしてかは分からないが、とにかく脳が柔軟になるようなイメージ。少なくとも体は入浴後に柔らかくなるので僕はそこでストレッチをする。

入浴中のインスピレーションについては割と頻繁に感心させられる。期末のレポートだけではなく、日頃の授業課題のことから、その時々でモヤモヤと考えあぐねていることに対してスッと言葉に出来てしまったり。だから、何年か前にテレビで見た、入浴中に湧くアイディアに目をつけて建物としてのオフィスを持たず、銭湯で湯に浸かりながら働くというベンチャー企業のやり方は一理あると思える。でも、コロナが発生して銭湯に頻繁に行ってもいられない今、彼らはどうしているのだろうか。あれはコロナ前に見た番組だったと思うが、流石に入浴中の頭といえどもこんな世界は想像できなかったはずだ。

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