アイドル芸能ネタ雑話 vol.4 〜AKBの終焉と吉本実憂〜
第4回目となるアイドル芸能ネタ雑話。今回はここ数年のAKB48の動き、女優の吉本実憂の所属事務所退社に関するニュースについて語っていく。
AKB48は「オワコン」なのか
AKB48が「ポニーテールとシュシュ」や「ヘビーローテーション」をリリースしたのが今から約11年前の2010年。神7と呼ばれるメンバーは卒業し、現在は次世代メンバーで構成されている。
筆者がAKBの人気に翳りを感じ始めたのは2016年にリリースされた「君はメロディー」。現役メンバーと卒業生との夢のコラボレーションや蜷川実花がMV監督という話題性がありながらも不発に終わった(※それでもミリオンは達成している)。その後にリリースされた年末向けのパーティーチューン「ハイテンション」も「ヘビーローテーション」に並ぶような代表曲になることはなかった。
そんな中、2019年に48グループのシンボルだった指原莉乃が卒業。数年前であれば十分な話題性があったが、既にソロタレントとして確立していたこともあって大きな盛り上がりを見せることはなかった。ラストシングル「ジワるDAYS」もサビを思い出すのに時間がかかってしまうほどだ。
振り返ってみると2010年代初頭のAKBの勢いは異常そのものだった。大所帯アイドルグループとしてテレビ・ラジオ・雑誌・イベントなど様々な媒体に露出し、ハイペースでCDリリースを展開することでグループの存在感をアピールした。ソロ・派生ユニットとしても活動する選抜常連メンバーは過密スケジュールに追われ、中国の人気アーティストが集結する音楽イベントでアジア最人気グループ賞を受賞した際には“研究生”を中心とした若手メンバー16人が代わりを務めるほどだった。同イベントでは「ヘビーローテーション」を披露したが、PVに出演していないメンバーがパフォーマンスするのだから会場も戸惑いが隠せなかっただろう。
最近、音楽番組でかつてのヒット曲を披露することが多い。コロナ禍以降はSKE48やNMB48といった支店グループからは選抜せずにAKB48のメンバーだけで披露している。カメラに抜かれる回数が多い岡田奈々や小栗有以は認識できたが、他のメンバーは顔と名前が一致しなかった。
そもそもAKB48は人数が多いため加入と卒業(活動辞退)の出入りが激しい。次世代メンバーとしてフューチャーされたと思ったら、いつの間にか卒業していたり、スキャンダルの責任をとって活動を辞退するメンバーが相次いでいる。2021年3月に放送された音楽特番『Premium Music 2021』に出演した際には次世代エースの14歳のメンバーが「フライングゲット」でセンターを務めたが、プライベートな写真がネット上に流出した影響で僅か数日後に活動を辞退した。最近も「文春オンライン」でスキャンダルが報じられて20歳のメンバーが活動を休止するというニュースがあった。5月に峯岸みなみが卒業することで1期生がいなくなるわけだが、ここでグループが大きく変わるかどうか注目したいと思う。
元X21の吉本実憂、オスカープロモーションを退社
この1年で所属タレントの退社が相次いでいる大手事務所「オスカープロモーション」。今度は女優の吉本実憂が4月30日をもって所属事務所を退社したことを自身のインスタグラムで報告した。
あまり知らない読者に向けて紹介すると、2012年に上戸彩や武井咲らを輩出した全日本 国民的美少女コンテストでグランプリを獲得し、その後はアイドルグループ「X21」の中心メンバーとして活動。ドラマ『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』や映画『HiGH & LOW THE RED RAIN』に出演するなど若手女優としても活躍していた。
数年前にX21が出演する事務所主催の夏のイベントに行く機会があったが、他のメンバーに比べてメディア露出が多い彼女は芸能人オーラを身にまとい、パフォーマンス中も異彩を放っていた。2017年にグループを卒業してからは深夜ドラマや映画に出演。事務所一押しのタレントを紹介する「晴れ着撮影会」の常連だったが、近年は同世代の小芝風花や髙橋ひかるの活躍に阻まれて、イマイチ波に乗れていない印象があった。
ただ、2020年は映画『瞽女GOZE』で日本映画批評家大賞の新人女優賞(小森和子賞)、『透子のセカイ』で仏ニース国際映画祭の最優秀外国映画主演女優賞を受賞するなど他の女優に負けていない。今後は剛力彩芽の事務所に移籍すると噂されており、活躍に期待したい。
懐かしい。