アイドルの作り方とは
Netflixで配信されているドキュメンタリー番組『ポップスター・アカデミー:KATSEYEになるまで』(全8回)が話題沸騰中だ。KATSEYEはBTSが所属するHYBEとアメリカの大手レコードレーベルであるGeffen Recordsによる共同プロジェクトとしてサバイバルオーディション番組『ドリームアカデミー』から誕生した多国籍ガールズグループで、7月にリリースされた2ndシングル「Touch」が注目を集めている。
まだ途中までしか見ていないが、一言で表すなら韓国式のアイドルグループが結成されるまでの経緯について追いかけたドキュメンタリー番組で、筆者のようにKATSEYEをよく知らなくても難なく見られる番組だと思う(韓国のアイドルに詳しくなくても大丈夫👌)。特にK-Popの裏側について知りたい方にはオススメしたい。
ここでのトレーニング方法は韓国式で、K-Popの育成システムを導入している。オーディションやスカウトを経て事務所の練習生として採用され、共同生活を送りながら歌・ダンス・パフォーマンスなどを強化し、月に1回行われる月末評価によって練習生を存続できるか、または事務所を離脱することになるのかが決定する。存続となった練習生は引き続きデビューに向けてトレーニングを行うことができるが、そうでない練習生は担当スタッフから「今回のプロジェクト(新グループ)のイメージ・コンセプトに合わない」といったことが通告され、その日をもってプロジェクトから外れることになる。いわゆる戦力外通告というやつだ。これは2018年11月〜2019年1月に放送されたオーディション番組『YG 宝石箱』の第1話やLE SSERAFIMのドキュメンタリーの第1話でも確認することができる。
プロジェクト離脱後は事務所に残留する練習生もいるが、大手以外は数年以内でのデビューが難しくなるため早い段階で見切りをつけて別の芸能事務所のオーディションを受ける練習生が多い。そのため第一線で活躍しているアイドルが実は元有名事務所の練習生だった、デビュー候補のグループに選出されていたなんてことも珍しくない。『YG 宝石箱』の第1話に出演していたパク・ジンボムはプロジェクトから外されたあとは事務所を退社し、5年後の2023年に別の事務所からWHIBの一員としてデビューすることができた。その一方でLE SSERAFIMのドキュメンタリーに出演していたハルカは事務所に残留し、2023年にサバイバルオーディション番組『R U NEXT?』に出演。放送前から元LE SSERAFIM候補生として大きな話題を集めたが、実力を発揮することができず、残念ながら途中で脱落してしまった(※合格者はILLITとしてデビュー)。現在は事務所に残留しているのか退社してしまったのか消息不明である。
練習生は月末評価によって入れ替わり、スター資質のある候補生がSNSでのスカウトによって次々と合流するため一切気を抜くことができない。『ポップスターアカデミー:KATSEYEになるまで』では最初こそ夢に向かってひたむきに頑張っていたが、仲間との突然の別れ、有力候補生の合流で競争心が芽生え、回を追うごとに不安定になってしまう練習生も多くなり、第3回ではプロジェクトの中止を揺るがす大問題が発生してしまう………。
アイドル候補生のリアルな姿を見たい方はぜひ!
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