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アート/テクノロジーに興味があります。アート関係やシステムの仕事を手伝ったりしています。 ネオリベラリズムとそれに乗っかるアートマーケットに巻き込まれずにアートと関わるためには? アートの歴史と美学/哲学、テクノロジーについて学んでいます。

最近の記事

村上隆の何がすごいのか?という話。「村上隆 もののけ 京都」展①

少し前になるが、京都に村上隆の個展「村上隆 もののけ 京都」を観にいってきた。村上隆の大規模個展が日本国内で開催されるとなると、どうしても行かざるを得ない。今回もどうしようもない焦燥感で、京都まで出かけてきた。 村上隆は、いわずとしれた世界的に活躍する日本を代表する現代アーティストだ。しかし日本での個展は思いのほか少なく、2015-16年に森美術館で行われた「村上隆の五百羅漢図展」以来、8年ぶりとなる。 アーティスト本人も「恐らく日本での最後の個展」と言っており、どうしても

    • ポスト資本主義のアートマーケットとは?アートの市場とは結局何なのか?

      アートの価値や値段の話が、一時期よく話題になっていたように思います。以前オークション会社で働いていたことがあるので、アートのマーケットについて中から見ていて思ったことを書いてみようと思います。 アートマーケットとは何か?近年過熱ぎみだったアートの売買(特に現代アート)ですが、最近は少しずつ落ち着きを取り戻してきたようにも思います。 アート作品の売買の話をするときに、「アートマーケット」という言葉が使われることがあります。(マーケットが好調とか、過熱ぎみとか。) でも実際に

      • 【展覧会レポート】ガラスケースの中に変化した「場面」を見る ”アンゼルム・キーファー: Opus Magnum"(おまけで少し保税の話)

        東京青山のファーガス・マカフリー東京で開催中のアンゼルム・キーファー展にいってきました。 ヴィム・ヴェンダースが監督したキーファーのドキュメンタリー映画「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」も公開されるので、そちらも楽しみです。 「Anselm Kiefer: Opus Magnum」 ファーガス・マカフリー東京 2024.04.01 - 2024.07.13 アンゼルム・キーファーとはアンゼルム・キーファーは、戦後ドイツ最大の芸術家とも呼ばれるアーティストです。194

        • 今さらながらNFT・Web3とアート作品の価値を考える

          『超複製技術時代の芸術 分有、アウラ、超国家的権力 NFTはアートの何を変えるのか?』 @GYRE GALLERY  会期:3月24日(金)〜5月21日(日) ・NFTはもう終わってるんでしょ? ・まだweb3って言ってるの? そんな声も聞こえてきそうですが、これまでのNFT対するアートの反応を概観するような展覧会でもあったので、レポートしておきたいと思います。 ブロックチェーン、NFT、web3といったテクノロジーが社会に何をもたらそうとしているか、アート作品を通して見て

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