恋語り
大切な話があるからと呼び出された
私を好きなことはわかっているけど
私が好きなのは君じゃないよ
友達じゃダメなんだっけ
彼氏彼女にもあこがれるけど
友達以上好きな人未満でもいいんだって君は言うけど 押しが強すぎじゃない?
だんだん好きになるのかな
君のドキドキで空気が揺れて伝わる振動
ふわふわしてくすぐったい
もう少しだけもう少しだけ、私の好きなところを教えてくれる?
そんなに私のこと見つめないで
体の中に小さい明りがついたみたい
誰かがいるってあたたかい
好きな人未満はどんな関係
気持ちがあふれかえってそれはもう恋でしょ
そばにいて、ゆっくりと時間が私を待っている
私も君を探している
もう少しだけもう少しだけ、君の好きなところを数えてみる
君を知らない私も、見つけられるのかな
今日は遠回りして帰る、夕方の歩道橋
できるだけゆっくり歩きたい
私の歩幅ならもう少し君といられる
空気が凪いで 君の影と重なる
またねと手を振ったけど、もう声が聴きたい
手が触れる距離で指をからめてつながりたい
もう少しもう少しだけ、君だけの私になるまで待っていて
ふわりと舞い上がって降りてきたヴェール
通り雨が降って、地面が濡れても
いつものように鼻歌混じりで飛び跳ねる
いつもより高く飛べる君となら
こんな2人って最高ね 嬉しくて嬉しい
もう大丈夫 あー気がついた
ここからは私の恋語り
僕の好きなところを教えてくれる?って
照れてる君がキスをした
クシャって笑うそこが好き