🍼100%の捉え方をシフトする

「仕事に100％費やせてない…」
この感覚を乗り越えられていない自分がある。

娘が産まれて1年経った頃から、実は最近でもそう感じることが続いている。感じる、というより『感じてしまう』という感覚に近いと思う。

原体験となるのはおそらく、小さい頃からとにかく負けたくない一本で人生に挑んでいたことにある。
・ライバルに負けたくない
・対戦相手に負けたくない
・同年代に負けたくない
これは意識してではなく、心の底からそう思ってしまうのだ。もちろん全ては勝てなかった。たくさん負けや挫折を経験した。
特に会社員になると、その対象範囲はどんどんと広がっていく。その道数十年のベテラン、その道のトッププレイヤーなど。その差に打ちひしがれ、さらに挫折経験が増えていく。それでも自分を肯定したいから、何とかその中でも居場所を作り、その差を埋めようと必死に努力した。
そのプロセスにおいて、努力とはズバリ24時間に締める量の割合を高めることだった。イコール『時間を費やす』ことを努力としてきたのだ。

少し感覚を変え始めたのは、妻が妊娠し体調が不安定な時期が続いたころだった。（ありがたいことに）今の職場では育児休暇が推奨されていたので、出産予定日がわかると自ずと休暇時期が明確になった。色々な情報から『子供が産まれると今のままというわけにはいかない』ということはある程度想定できたので、育休からの復帰時期に当時の仕事を効率的に行うチーム単位レベルのフォーマット整備を進めることにした。そうすれば、10費やした仕事に対して7費やして同じアウトプットができる状態にできると考えたのだ。ここでいう10とか7というのは前述のように『費やす時間』という前提である。

復帰して半年ぐらいは割り切れた。
・初めて子供を育てるのだから
・自分たちが望んで恵まれた子供なのだから
・個人目標は達成してるのだから
・恒常的な残業はカッコ悪い

ただ、想定外なこともあった。
・あれ、第一線で働くトッププレイヤーも子育てしてるよね。てか3人のパパもいるよな。
・時間7割と思ってたけど、7割もあてれてないのでは。
・思った以上にお金が必要じゃないか。
・自分が納得いくまで仕事ができてない。妥協慣れしてしまわないか。
・子供は2人目もほしいが、そうなるとあと3〜4年はこんな感じなのか。

考えすぎな面もあるかもしれない。でも私は欲張ってしまう。心の中ではやっぱり何とかこのモヤモヤを乗り越えたいし、乗り越えなければ。

こんな理想と現実の狭間で、悩み葛藤し苦しんでいる。一方で、確実に家族と過ごす日常はかけがえないし充実感はあるし、幸せなのだ。

このことに対して処方箋、万能薬が見つかったわけではない（し、そんな絶対的なものなどきっとないだろう）。
ただ、最近ふと頭に浮かんだことがある。

100%の母数を、24時間とか自分の能力やエネルギーの総量にしなくてもよいのではないか。
『今の自分にとって捻出可能な可処分時間』とか『仕事に当てられるエネルギー量』としてみてもよいのではないか。

賛否はあると思う。甘い考えとも思う。ただ、この葛藤とここまで正面から向き合い続けてきて、それで有効な打開策が見出せてない、ということはもしかすると視点を変えてみるチャンスだったりするかもしれない。そうポジティブに捉えて、これからはこんなスタンスで人生にチャレンジしてみよう。

・寝不足がきつい。だから寝る時間はこれまでより多めに確保して可処分時間を考える。
・ビジョンをキャリアから人生レベルに拡大し、今使うべき時間を見極める、覚悟して決断する。
・目先の負けない、ではなく、本当に自分が求める負けない、を認識する（ジコミツ？）

少し自分の中の雲が晴れてきたような気がする。

2024.11.24 sun 16:00