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「言の葉の舞う夜に」5日目~feeling(感覚)~

曳舟のgallery hydrangeaで行われている企画公募展

「言の葉の舞う夜に」5日目・・在廊が出来ないので作品の感想を言い合えないのが如何せん寂しいですが、SNS上でご感想やお言葉を拝見すると

【ああ・・今日は良い事があった】とほっこりします。

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オンラインが主流になってきてしまったとも思える昨今、原画を見て語り合うのが懐かしい気もします。でもそんな中でも伝えられることは無いかと悩みながら制作しているので、何かを感じて頂いた事を伝え聞くととても嬉しいです。

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もともと漫画家や脚本家や小説・・世界を想像して構築するのが好きだったので小説や詩など書いていたのですが「言葉の制約」などに難しさを感じて絵を描くようになりました。言葉=単語の意味を間違って使うと伝えたいことの1ミクロンも伝えられなかったり、伝えたいその何かの【言葉】が見つからず諦めた事もありました。

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言葉より先んじて生まれたのは絵。見たモノや欲しいものを相手に伝える為の手法として生まれたものであると思いますが、その手法として私は「感覚=feeling」を使うらしいのです。


「感覚で描いているのではないのか」

個展の時に色を使わない事に付いて質問され上手く答えられない時に、腑に落ちる言葉をもらいました。モノを見ている視覚は機能しているのですが、見るだけでは良く分からない事が良くあります。どう説明して良いか良い言葉が見つからなかったのですが【そのモノの存在が見るだけでは腑に落ちない】香だったり声だったり【そのモノを表す何かが有る】と覚えると言えばよいのか・・

画材店に勤めていた頃の事ですが、お客様の名前が覚えられなくてとても苦労しました。しかし、その人の描いた絵は細かいところまで覚えていますしその方と話した事は記憶しているので額選びには苦労しませんでした。絵は同じモチーフを描いても人それぞれ違うのでそれで認識していたのではないのかと思うのです(個人的な見解ですll-・)

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感覚=feelingを紙に表すのはとても難しい事ですが、その絵が浮かんだ時になんとなく人物設定をして背景を考えて今がどういう場面か・・なんとなく構成するので、その時の腕の力や肌の触れ合いを想像して最近は描いています。

「私(作家)の気配を感じた」という嬉しい言葉や細かなところまで作品を見て感じたとご感想頂けたことはとても嬉しいです。

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自分以外の作品に感覚的に触れるのはとても勉強になるし、楽しいです。

映画を見るように絵を見る。

絵を自分の感覚というレンズを通してみるとまた違った世界が見えるかもしれません。


*「言の葉の舞う夜に」後半は火曜日と水曜日の休みを経て3月18日(木)からとなります。ご来場の際はマスク着用にて宜しくお願いいたします。

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卯月螢 /心の風景を描く「心象画」
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