ゆりゆらら
「今日はご飯が美味しかった」
と小さな幸福を憶えた一分後に心が抜け落ちるような出来事が起きる。
よくある事では無いが、たまにある。
良い事と悪い事が繰り返し起こるのが普通の生活であると言われればそうだが、落差がありすぎる時は気持ちをどう落ち着ければいいのか分からなくなってしまう。
自分の運の悪さを恨めばいいか
相手の無神経を恨めばいいか
自分の弱さを嘆けばいいのか
置かれた環境を嘆けばいいのか
「これではいけない」と思うけれど、立ち直るほど元気はない。
たまには感情をゆらゆらさせて自分の心を眺めるのも良いと思う。
垂直の炎
知らずにできた空洞に巻きあがる熱風の渦
ゆらり
炎が乱れ
心も吹き荒れる
ゆらり
ゆらり
ゆりゆらら
裂けて溢れた気持ちが溶けるまで
その炎が燃え尽きるまで
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