portfolio.No12 「流木~深淵~」
2021年6月7日(月)本日より開催のアモーレ銀座ギャラリー
「夜の欠片」に出展中の作品についてお話します。
特別・・というわけではないのですが、自分としては衝動的に描いたものなので少しお話しようと思います。
【木々】や【花】に感情などを添わせて描いているとお話した事がありますが、あまり感情表現が豊かではないですが気性は荒い方だと思います。カッとはなりますがすぐ沈静化します。その燃えカスが燻っていてどうしようもない時にその感情をモノに投影し他人事として分析する。
その思いに捕らわれないように。
「私の絵は日記みたいなもの」とお話した時に首を傾げられた時が有りますが自分の感情の具現化が「木霊」「倒木」「流木」ではないのかと思います。
この「流木~深淵~」は例えようのない絶望と諦めを表現したように思います。どうしようもない時・・今まで真摯に向き合っていたことが相手に何一つ届いていなかった時・・その事を認め気付いてしまった時・・その感覚を感じました。
身体が崩れるような浮遊感と空虚
喉の奥が詰まって思いが声に出せない
何故なら、その言葉は誰にも届かないと気付いてしまったから
知らず、身体に亀裂が走ったように
血も何も流し果てて
自分が地に立っている事自体が不安になる
サラサラと皮膚が剥がれ 身体が形を失く感覚
なんと不安定な
なんと底が無い孤独
魂さえバラバラと
蝶が散りじり
跡形もなく
時に人生とはままならず真摯に向き合う事もあざ笑う、その虚しさと悲哀を形にして理解しようと描いた絵です。
この感覚を私は忘れることは無いと思います。
あまり前向きな絵ではないですが、そんな感覚を理解しようとした
自分には大切な絵です。
現在この作品を含め6作品で参加しております。感染対策の為、事前予約となりますので宜しくお願いいたします。
「夜の欠片」
2021年6月7日(月)~6月13日(日)
12:00~19:00(最終日17:00)
東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル515
【御来廊予約サイト】
現在参加中「子守歌を聴きながら」
6月8日(火)・9日(水)休廊、後半は10日(木)
卯月螢Web Shop
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