大細密展2020~語る手を目指して~

7月29日(水)から開催された大細密展も日付変わった、
本日8月2日で最終日となります。
あっという間で淋しいです。

この展示会の作品紹介も最後になります。

「彼方」2020年
インク/ケント紙(額有り)
作品サイズ:218×154㎜
(c)卯月　螢

【手】について
何で手?と思うかも知れませんが、人を見るときに重要なフィルターだからです。
簡単なところで、笑顔でも机を指で叩いていたら笑顔が台無しになるほどイライラしてる‥という感じ。
接客業を数年やっていて気付いたのは、言葉はあまり信じられない事。その言葉の真意を見るのによく目の動きと【手】を判断材料にしていました。
昔の画家も発注された作品に対して、目と手だけは弟子に任せなかったと言いますし‥
【手】というのはとても奥深い気がします。

ペン画で細部まで描くのも目標ですし、【手】の表現で細かな感情の揺れを描く事も目標です。

今回の展示では【語る手】を目指して描き、気に入った四枚を出展しています。

手だけで良い‥と言われそうですが

樹の枝の荒れ具合、曲がる角度が苦悩に見えたり
天高く拡がる枝に、希望が溢れる姿を映したり
人だけでは感情は成り立たない、その背景と現在を表すのに私にとって樹の表現が重要で‥‥‥

まだ道半ばなので||ω・)‥まだ胸を張っては言えませんが、今はこれしか浮かばないし思いつかない。
でも、今現在で頭に浮かんだこれら感情の表現を今できる細部まで表現を今回の大細密展2020で出せたと思います。

「約束」2020年
　インク/ケント紙(額有り)
作品サイズ:150×100㎜
(c)卯月　螢

【大細密展2020】
2020年7月29日(水)～8月2日(日)
11:00~19:00(最終日17:00)
入場無料/事前予約制※人数制限の為
東京都新宿区大京町12-9
TEL:03-3341-3253
http://www.gallerycomplex.com/c/daisaimitsu2020/index.html