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キャンドルが繋ぐ縁

年数回キャンドルを買いに都心に出る。
そのキャンドルの印象を2枚のペン画にするほどだ。
今で言う、【推し】である。

展示販売は、百貨店の催事場の時もある。
否応なく人が多い場所。
人混みが大の苦手だが、その日は天気予報と電車の時間を調べ、事前チェックを欠かさない。
渋谷に行ったときは人の多さにヒヤヒヤしたが、今回は吉祥寺。
新宿から先を行くと自然が多いので気が休まる。

会期は2024年10月17日~10月23日まで
東急百貨店吉祥寺店B1より

「それほどまでのキャンドルなのか?」

市販のモノとは違い一点一点、形や色の違うハンドメイド。
同じ色のキャンドルで模様のつき方が一つとして同じものはない。
触れて自分の手形にフィットする感覚的な物もある。
「私にはその【感覚的】なのが重要だったりする」
初個展をした2017年から今年まで約7年。
【感覚】を大事にするために買いに行く、大事なキャンドルなのである。

そのアグモキャンドルは、私の色彩心理の先生でもありセッションの聞き手でもある小池安雲さんの手づくりのキャンドル。

自室で灯すアグモキャンドル


そもそもの出会いは私の初個展。
緊張もあったが、もともとの性格もあり来場者に声を掛けるタイミングに苦労していた。
数人が行き来してちょうど人が居ない時間帯に、スラリとした印象の女の人が部屋に入ってきた。
「1週されたら声を掛けてみよう」と心に決めて観察。
「あと少しだな・・」と様子を見ていたら、その人は2周、3週と熱心に作品を見てくれていた。
あまりにも集中して作品を見てくれていたので、歩みが止まるまで(ありがたい)気持ちで後姿を気配で追っていた。
「良き所で自分から声を掛けよう」
人見知りな自分としては、珍しく「この人と話がしたい」と思った。
それが、小池安雲さんとの出会いです。
(以降、アグモさん)
Facebookで個展の事を知ってくれて訪れたその日から、7年。
キャンドルを愛用して且つセッションを受けるようになり、リリ色彩心理を受講して作品や生活まで変化した。
その出会いが無ければ、今どんな生活をしているのだろう。
「不思議な縁だな」
キャンドルを灯しながらよく思い返す。

一つのモノを買うのに1年ほど考えてやめるような性格。
しかし【感覚的】に一瞬で決める事もある。
思い返すに第一印象で《一番良い》と思ったものが一番良い。
第一印象が曖昧な場合は、熟考する。
特に自分の周辺に置くものは【感覚】重視になる。
材質・色合い・匂い・肌ざわり
触れてみて違和感があれば購入には至らない。
それは、ほんの些細な事だが《些細な事だから重要だ》

感覚的に過敏で1日過ごすと、とても疲れる。
家にいる時ぐらいは《癒されたい》
雑音に意識が集中してしまう事があるし、匂いに敏感で強い香水は気分が悪くなる。音が多く匂いも溢れる都心は、具合が悪くなる事を覚悟するか、最善策を考えて予定を立て回避行動する。
感覚が過敏、いわゆる「繊細」、言うなればHSP気質。
背の高い人が身長で苦労する事が多いように、感覚が敏感で苦労することが多い。でも逆に高い景色が見れるように、些細な変化も気が付けて「良いな」と思う事もある。
しかし、《良い印象》には貪欲だが貪欲過ぎて諦める事もある。

「リラックス効果」・・それはとても魅力的だが、感覚に合うものはあまりない。【リラックスした空間に】など雑誌で見て購入、合わない事の方が多い。
アグモキャンドルは《第一印象で購入した数少ないものの一つ》
思えばキャンドルを通して作家の人柄を感じられるのが理由かもしれない。「話したいと思えた人の作品を知りたい」
作家に対する好奇心。
それが【感覚】に奇跡的に合ったと言っていい。

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