可哀そうな、鴉の話
こんばんは、卯月螢です。
自分の感覚と向き合いながら、絵や詩や文章を制作しています。
現在開催中『花に囁く物語Ep.3 』ペン画にて出展しています。
今日から数日、作品につてのお話になります。
自分の作品は日記のようなもの・・と、お伝えしていますが現在出展している「茨のガーゴイル」も自分の中の天使像とモヤモヤした気持ちが合わさって出来たキャラクターです。
描かれているのは、鳥と人の姿を掛け合わせたような者。
茨にがんじがらめに囲まれて動けない姿。
この鳥のような者は自分の中の天使像。
色んな形で表現されている天使像ですが、私の中から出てきたのは
白い鴉でした。
これは小さい頃に読んだギリシャ神話の鴉の話から着想を得ています。
主人であるゼウスに本当の事を言ったのに、要らない事を報告するなと天界から落とされてしまう話です。
白銀の姿が漆黒に、人の言葉を話していたのに擬音しか出なくなってしまた。その姿・・
幼少期はただ、可哀そうな話だなと思っていたのですが、成長するにつれて学校生活や社会生活で理不尽に思う事を体験するにつれて印象が変わってきました。
どう考えても、正しい意見を言ったはずなのに、その人の事を思って伝えたのに受け入れられずに、仲間から外されてしまう。
全体像を見て結果が見えて忠告をしたのに拒否をされてしまう。
理不尽だなとその時は傷つきますが、その人にとっては、その集まりにとっては正しくな事になってしまう。
そんな事は、よくよくある事のようです。
説得しても溝が出来て、理不尽だと思いながら付き合うことも出来ず、
仲間から外されたり、外れた事が何度かありました。
そんな過去があるから、鴉のキャラクターが生まれたからかもしれません。
どうして、鴉?とは思いますが、身近な動物である事と神話の話とが混ざって出来たと思います。
これは2018年の個展「天蓋の鴉」にて表現したキャラクターです。
神の言葉でのみ生きる天の使いである、白い鴉
自分の意思を持って堕天した、黒い鴉
何も意志を持たない生き方と意志を持って生きる事の辛さを表現する事を目指した個展でした。https://note.com/turehotalu/n/n0752f27f5bb8
明日の火曜日と水曜日は展示はお休みです。
音声ではまた作品についてのお話をしたいと思います。
音声記事
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