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【雑感】衆院選2024:一夜明けて、懸念事項は国民民主、維新の国家観と安保理解度かな。

各党の獲得議席は、自民191、立民148、維新38、公明24、共産8、国民28、れいわ9、社民1、参政3、政治団体の日本保守党3、無所属12で確定した。

出典:衆院選、全議席が確定 自民191、立民148、維新38、国民28、公明24、れいわ9
(『産経新聞』2024年10月28日)

オールドメディア群は「与党過半数割れ」と騒いでましたが、2009年と違うのは、与党第1党は自民で変わらず、政権交代までは行かなそうといったところ。負け具合は当初の想定よりも大きかったようですが、ぎりぎり踏みとどまったとの感じでしょうか。

(「NHK選挙WEB」より抜粋,2024年10月28日)
(「産経ニュース:衆院選2024」より抜粋,2024年10月28日)

議席数を前回(2017年)と比較するとこんな感じで、、

【議席数・比較】
自 民:256議席 → 191議席 -65議席
公 明:32議席 → 24議席 -8議席
立 憲:98議席 → 148議席 +50議席
維 新:43議席 → 38議席 -5議席
国 民:7議席 → 28議席 +21議席
共 産:10議席 → 8議席 -2議席
れいわ:3議席 → 9議席 +6議席
社 民:1議席 → 1議席 増減なし
参 政:1議席 → 3議席 +2議席
保 守:0議席 → 3議席 +3議席

ぱっと見議席数だけで見ると、自民に投票していた分が立憲に流れたようにも見えますが、比例の得票数を比較すると少し違った色合が見えてきます。

【比例得票数・比較】
自 民:1991万 → 1458万 -533万
公 明:711万 → 596万 -115万
立 憲:1149万 → 1155万 +6万
維 新:805万 → 509万 -296万
国 民:259万 → 616万 +357万
共 産:416万 → 336万 -80万
れいわ:221万 → 380万 +159万
社 民:101万 → 93万 -8万
参 政:0 → 187万 +187万
保 守:0 → 114万 +114万
合 計:5653万 → 5444万 -209万

元データは「X(旧:Twitter)」からの拾い物ですが、実データも総務省のHPで追って公開されてきそうなので、今回の分が出てきたら自分でも実際に生データをいじってもう少し詳細に比較してみようかな(項目次第ですが)。

さて個人的に興味深く見たのは、投票数が下がった(約209万減)にもかかわらず、立憲がほぼ横ばいであった事。こう見ると立憲は自民の対抗・受け皿とはなっておらず、自民・公民・維新支持の多くが国民に流れたのかな、と。そういった意味では、国民民主の今後の伸びには期待したいところ。

あと、共産は以前からの指摘のあった支持層の高齢化と、「極左界隈(ファシスト)」として親和性の高そうなれいわにそこそこ流れたように見ています。何にせよ共産が10議席を切ったのは嬉しいですねぇ(れいわをこれ以上伸ばしたくはないですが)。

また、自称保守系として自民・維新辺りに内在していた「極右界隈(ファシスト)」のいくばくかが参政・保守に流れてそう、といった感じでしょうか、こちらもこれ以上は伸ばしたくないところ。

で、自民は投票率を上げることで、今回投票しなかった200万ほども含めて、地場を固めていく必要があるのではないかな、と。そういった意味ではオールドメディア依存の広報体制からはいい加減脱却して、トヨタや任天堂さんのように自前メディアを持つくらいの改革が必要ではないか、と。進次郎さんなんか、その辺り上手いですよ、きっと。

自民党の小泉進次郎選対委員長は28日、衆院選での与党過半数割れの責任を取るため、石破茂首相(自民総裁)に辞表を提出し、首相は受理した。

出典:小泉進次郎氏、与党過半数割れを受け選対委員長を辞任 「全て選対委員長の責任」
(『産経新聞』2024年10月28日)

なお、今回の敗戦は進次郎さんだけの責任ではないと思いますので、、執行部総替えくらいのインパクトがないと、来年の参院選が下手すると同日衆参とかになるんじゃないかなぁ、、なんて思いながら。

今、台湾有事などが危惧される中、少数与党内閣で政治が混乱していていいのか。憲法改正が遠のいていいのか、米大統領選でトランプ前大統領当選の可能性がある中、「弱い日本」でいいのか、という問題がある。

国益を損なわないために、維新と国民民主は自公との政権協議に応じ、安定した政権を築くべきだ。

出典:「維新、国民民主は政権協議に応じよ」 少数与党内閣なら国益損なう 藤川晋之助氏が指摘
(『産経新聞』2024年10月28日)

そして今回最大の敗者は公明党かな、と。個人的には国民民主が伸びたのは、改憲勢力の選択肢が増えるとの点で歓迎しています。今回すぐに連立ってことにはならないでしょうけど、数回乗り越えれていい関係を作ってくれればなぁ、といったところ(こういった緊張感がないと投票する我々国民側も育たないでしょうし)。

自民寄りの勢力として、維新、国民民主、公明が三権分立といった体制だと面白くなるとは思います。ただそんな中でも、外交・安全保障面では連立レベルでの協力をすぐにでも期待したいのですが、少なからず懸念も。

石丸伸二氏個人と親交を深めていることもマイナス印象ですが、それ以上に気になったのは、、不特定多数の出入りがある環境で、今回の衆院選でもテロが実際に起きているとの状況下において、、

その中であっても、イレギュラーをトップの判断なしで受け入れてしまうとの点、組織のリスク管理以前の話で、この感覚で安全保障なんて無理でしょう、、学生のサークルでも最近はもっとマシだと思ってしまうレベル。この辺り、経験不足で済ませられるように精進していただきたいところですが、さて。

投票済みとされた有権者が26日に期日前投票所を訪れ、ミスが発覚した。この有権者も投票を済ませ、外国籍の市民の投票とともにいずれも有効となるという。

出典:「神奈川、外国籍市民に衆院選の投票用紙を交付するミス 綾瀬市選管」
(『神奈川新聞』2024年10月26日)

その他コチラも気になった事案で、間違えは仕方ないけど、コレはダメでしょう。絶対にダメ、やり直すべきレベル。少なくともこの外国籍の市民()とやらは宣誓書まで書いているのだから遡求の上で、何らかの罰則が必要、理由次第では国外退去でもいい事案です。もちろん、誰に投票したのかを確認の上で、その分を無効とすることとあわせて。

そういや、(珍しく)毎日新聞がトランプさん陣営よりの話を出していたなぁ、、不正選挙について。いずれにせよこれは早急に対応していただきたいなぁ、なんて思いながらも、地元(東京18区)は福田かおるさんが見事に小選挙区で勝ち上がり、これは嬉しかったです。

長年、東日本大震災でやらかしてくれた菅直人氏の地盤でもあったところ(区割り変更で西東京市は今回からですが)。今回、その菅氏の引退に伴う新人候補同士の争いであったとはいえ、対抗の松下玲子氏は後継指名もされて武蔵野市長も務めていたとの、普通に考えればゼロ打ちでもおかしくない状況。

にもかかわらず、松下氏が市長をしていた(途中で放り出してもいますが)武蔵野市で勝利できたのは、相当に市政についての評価がアレだったとの事でしょうか、西東京市では勝てたものの僅差、小金井市では負けているので、今後の課題にもなってきますかね。

ちなみに、今の武蔵野市議会には菅直人氏の息子がいるのでどう考えても世襲狙いとのネタもありますが、これはこれで醸成しておきたいところ、、閑話休題。

なおここ数年、私自身も地元の駅前で福田さんを幾度となくお見かけして、チラシなどもいただいています。つい先日にもチラシを受け取ったら支援者の方から嬉しそうに御礼をいただいたのが印象的でした。

徳永さん、樋口さんは先日の討論会で拝見したくらいで直接にお会いしたことはなく、松下さんは1‐2度駅前で見たかどうかで、その時に支援者の方が駅のエスカレーター前で、スマホをいじりながら通行人を見ずにチラシを渡していたのが印象的だったくらいでしょうか。

(「NHK選挙WEB:出口調査」より抜粋,2024年10月27日)

出口調査、思った以上に精度あったなぁ、、なんて思い返しながら、福田さんご自身は期待しかないような逸材ですので、国会でのご活躍が今から楽しみです。

余談ですが、今回石破先生だから大苦戦、大敗したのは事実と思いますが、仮に高市先生であったとしても、ややもすると同等以上に苦戦、大敗した可能性も低くなかったと思います。

哀しいですが「初の女性総理とか浮かれてるんじゃねーよ」と、余計な叩きネタまで(おそらくは女性界隈から必要以上に)出ていたことも想像されます、、特にオールドメディアから。

それを踏まると「石破先生→高市先生」と「高市先生→石破先生」のどちらがよりダメージが大きいかと考えると、、私は後者の方が自民党にとってはダメージが大きかったのではないかと、、まぁ、素人考えですが自分なりの感覚です。

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