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【雑感】「抑止力」、個々人のリテラシーも含まれるかなぁ、と。
日豪伊独仏共同訓練(ノーブル・レイブン24-3)について海上自衛隊は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を強化すべく、次のとおりオーストラリア海軍、イタリア海軍、ドイツ海軍及びフランス海軍と共同訓練を実施しました。
(「海上自衛隊:プレスリリース」2024年8月30日)
海上自衛隊は30日、オーストラリア、イタリア、ドイツ、フランス各国海軍と27~29日の3日間、関東南方から沖縄東方の海域で共同訓練を実施したと発表した。米海軍は参加しなかった。欧州各国との連携強化をアピールする狙い。
(『産経新聞』2024年8月30日)
防衛省統合幕僚監部は30日、中国の無人機と推定される1機が同日午後、東シナ海から飛来し、日本最西端の沖縄県与那国島と台湾の間を通過して太平洋に向かったと発表した。また、中国の無人機とみられる別の1機が太平洋から飛来し、与那国島と台湾の間を通過して東シナ海に向かったことも確認した。
26日には長崎県の男女群島沖で中国軍機による初めての領空侵犯が確認されている。
(『産経新聞』2024年8月31日)
つい先日、8月27~29日にかけて日豪伊独仏の海軍が一同に会して共同訓練を行ったとの事、軸にあるのは「自由で開かれたインド太平洋」の理念で、普遍的価値観を共有できそうな国々が集まってのこの動きはありがたい話です。
なおこれと前後して、8月26日に中国の有人機による領空侵犯が、8月30日には複数の無人機の飛来があったとの事で、これはこれで中々に興味深い動き。タイミング的には共同訓練を嫌っての示威行動とも受け取れますが、さて。
ちなみに8月27日のニッポンジャーナルにて、江崎道朗先生、中川コージ先生がその時点での背景などを解説されていました。これはこれで非常に興味深かったのですが、その後、江崎先生も仰っているように精度のいい情報がより集まってきて、深化していっているようです。
【中国軍機】領空侵犯について江崎道朗さんと中川コージさんが解説してくれました
— 江崎道朗@富民厚防 (@ezakimichio) August 29, 2024
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この解説は侵犯直後のもので、情報も少ないなかで背景説明をしております。その後、複数の専門家と協議し、かなりのことが分かってきましたので、また改めて解説をしたいと思います。 https://t.co/KGtAzjfPvx
その中の一つなのかもしれませんが、こちらの見立てはなかなかに興味深く、複層的に情報を整理しておきたいところです。
今回の領空侵犯が故意か過失かは不明だが、次の事象を考慮した可能性はある。
①7月30日に習近平総書記が重要講話で国境・海空域防衛力の整備を軍に指示
②7月4日に海自護衛艦「すずつき」が浙江省の中国領海を一時航行し中国から退去勧告
③8月16日に海保が魚釣島に上陸したメキシコ人を救助し書類送致したが、中国海警船の対応は確認できず
(「国家基本問題研究所」2024年8月30日)
今回の領空侵犯が故意か過失かは不明だが、次の事象を考慮した可能性はある。
— 江崎道朗@富民厚防 (@ezakimichio) August 30, 2024
①7月30日に習近平総書記が重要講話で国境・海空域防衛力の整備を軍に指示⁰②7月4日に海自護衛艦「すずつき」が浙江省の中国領海を一時航行し中国から退去勧告… https://t.co/TVNRkzElxI
なお海自による領海進入は国際法的には問題ないと事ですので、意趣返しとしては少し掛かり過ぎかなと個人的には、、ただ、海保による警察権行使、今回の共同訓練も含めると、といった具合なのかなとも。なんにせよ、お互いに様式美のままで終わるよう「抑止力」を高めて行かないとなぁ、とあらためて。
一方では綺麗事を唱え、一方では戦争を煽り、戦争を起こさせ、それを終わらぬようにする。金持ちへの嫉みや不信を煽り立てることで「自由」の基盤となる議会や自由主義経済を否定し、全体主義的な統制への道を切り拓く。社会を分断し、混乱させ、人々の不信感と憎悪を高める-。このようなコミンテルン的手法は、あまりに悪魔的といえる。
社会主義に傾倒したエリートたち、マスコミ関係者による「議会制民主主義」批判、「既成政党」批判、「資本主義」批判
そういった意味では、目先の情報に踊らされず、単純に撃墜だのなんだとの威勢のいい上っ面だけでの煽動にも乗せられないよう、自身のリテラシーを高めて行かないとなぁ、ともあらためて。
英政府は29日、英国が新規加盟した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が12月15日までに発効すると発表した。発効に必要な6カ国以上の国内手続きが済んだため。英国の加盟で12カ国体制となったTPPが始動する。
(『産経新聞』2024年8月29日)
また「DIME」との観点では、並行してこういった動きが結実していっている点も意識しておきたいところ。次は是非「普遍的価値観」を共有できる台湾に加盟いただきたいところですが、、さて。