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【思考実験】「自らの言葉で考える」ことが「活力」につながる、のかなと。
回答を与えるなんて露ほども考えていない
こちら、2007年の『文藝春秋』からの抜粋となります。菊池寛が嘆いてるぞとの最近の週刊誌サイドの凋落っぷりはさておき、この頃はまだ、ジャーナリズムとしての矜持を保てていたようにも思えますが、、閑話休題。
著者は『ローマ人の物語』などの塩野七生さん、自らの想いを伝える時には「私はこう考えるけどあなたはどう」という問いかけを実践していく、そんな風に述べられたエッセイでいいのかな。今でも折々で思い出す事が多いのですが、取り上げられている「10の質問(テーマ)」に普遍性があるからでしょうか。
そして、こう述べられています、「回答を与えるなんて露ほども考えていない」と。長年、塩野さんの著作に惹かれ続けている理由はここにあるのだと個人的には、自らの言葉で考えるきっかけを刺激してくれるからだと、おそらくは。
さて、本稿で取り上げられていた「10の質問」は以下になります。
■ 格差社会
■ 働き方
■ 教育
■ 老い
■ エリート
■ リーダーシップ
■ 経済
■ 愛国心
■ 中国と米国
■ 歴史
もう10年以上も前のエッセイにはなりますが、今現在でもキーワードとなる質問(テーマ)達ではないかと。
いずれも塩野さんらしいスタンスからバッサリと述べられています。納得できる部分もあれば、これはどうかなと思う箇所もあり、塩野さんの論旨、価値観を無批判に受け入れているわけでもない自分にして見れば、いい刺激になります(批判が無かったらただの信者ですしね)。なんて辺りを踏まえて、あらためて「10の質問」への回答を整理してみようかと思います、せっかくなので note のマガジン機能でまとめながら。
まずは「格差社会」から、不定期になるとは思いますが、過去ログも掘り返しながら、今現在の自分の価値観で再構築してみようと考えています。