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リーダーシップ - 「日本と日本人への10の質問」

共和、民主両党の複数議員が、「米国の指導力は必要不可欠」との岸田文雄首相の米議会演説を引用して予算案への支持を訴えた。

出典:「米議会、迷走半年 翻弄されたウクライナ支援と米指導力 岸田首相演説を複数議員が引用」
(『産経新聞』2024年4月21日)

安倍さん以来ではないでしょうか、、ここまでアメリカからの信頼を得た総理は、恐らくは軍部にもある程度のつなぎをしてきたのではないかな、と、麻生さんがトランプさんとの面会を模索しているとの話も眺めながら(こちらのソースはイマイチ曖昧なので現状は話半分で見てますが)。

さて「日本と日本人への10の質問」、「エリート」に続く6番目のお題は「リーダーシップ」。リーダー(leader)とはリード(lead)から来た単語で、「指導者」って辺りが一般的な訳語になるのでしょうか。

■ リーダーシップ

「導く」、そういった観点から組織・共同体のリーダーに求められる資質は、まずは「目的を明確にし、構成員に理解させること、そして進めていくこと」、だと思います。かといって、「口で言うだけ」で人が意図したとおりに動くかと言うと、、普通は動かないと思います。全てを教える必要は無いでしょうが、ある程度は具体的に「率先垂範し、模範となる」姿勢は必要とされるでしょう。

そういった意味では「人を動かすための影響力を発揮できるか」も資質の一つに含まれるのかもしれません。まぁ、個人的には「指示されるまで箸も動かせないような人間はウザイ」と思いますが、、左右問わずのファシスト(全体主義者)の連中にとってはそういう方が都合がいいんですかね、思考停止状態のアレな状態が。

個人商店ではなく、一応会社という組織に組み込まれている身としては、リードされることもあれば、年相応な立場で、リードすることもあります。その際にまず気をつけていることは、される場合は「目的が明示されているかどうか」、する場合は「目的を明確に伝えているかどうか」という点です。

さて、塩野さん曰くのリーダーの資質は、カエサルを題材として次の2点を挙げられています。

すべての人材は活用できる
部下たちが喜んで苦労するように持っていく才能

出典:「日本と日本人への10の質問」 / 『文藝春秋(2007年7月号)』収録

どちらもスルッと理解が出来る考え方で、和風に言えば「士は己を知る者のために死す」と、コレは肚落ちです。

全ての局面で100%の期待に応えてくれる人材が常にいることなど、到底望めませんから、適材適所を見極めて、苦労を苦労と感じないようにコントロール出来れば、自分が使われる側であっても確かに動きやすいなぁ、と。

部下の能力を適切に見極めて、適材適所で、限られてはいてもその能力を最大限に発揮させることこそが、リーダーに求められる資質

出典:「日本と日本人への10の質問」 / 『文藝春秋(2007年7月号)』収録

「目的」を遂行するための適材適所を判断し、ストレスを感じることなく気持ちよく動いてもらう、、確かにこれが恒常的に出来れば、リーダーとしては頼りがいがありそうですし、やりがいもありそうです。

勝つには、敵を撃破して勝つやり方がある。しかし、敵を取り込んで勝つやり方もあるんですよ。

出典:「日本と日本人への10の質問」 / 『文藝春秋(2007年7月号)』収録

そういった意味では、先日の岸田さんの訪米の成果はやはり、凄まじいものであったと、あらためて。共和党、民主党の枠を越えて「双方を取り込んだ」とも見て取れるからです、、うーん、塩野さんに今回の岸田さん訪米の評価を伺ってみたいですね、、どこかに発表されてないかな、、

「リーダーシップ」はこんな感じで、、少なくとも「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に」なんて身も蓋もない指示を出すようなことはしないよう身を引き締めて行かないとなぁ、と思いながら。さて次は「経済」となります。ここ最近の株価は凄まじいことになっていますが、さてさて。


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