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【やさしい】赤ちゃんを守るためにできること【初心者ガイド】
たなかゆうすけです。
前に赤ちゃんにうつる、感染症のお話をしました。
今日は、お母さんと赤ちゃんを守るために、どういうことに気を付けるのか、確認していきましょう。
1.しっかりと手を洗いましょう
手指についているウイルスや細菌などの病原体は、手指が直接触れることで広がることがあります。
手指についている病原体は、石鹸、ハンドソープで洗うことで、その数を減らすことができます。
減らしておけば、体が免疫で対応してくれます。
手を洗うときは、流水で。
しっかりと洗い流して、どこかにいってもらいましょう。
手洗いができないときは、消毒用のアルコールやハンドジェルを使用してください。
調理の前や食事の前、子どもと食事をした後、おむつを替えた後には必ず手を洗いましょう。
また、調理時に生肉を扱う時、ガーデニングをする時、動物(猫など)のフンを処理する時なども要注意です。
使い捨て手袋を着けるか、後でしっかり手を洗いましょう。
手袋と着ける場合は、そのままどこかを触らないように気を付けてくださいね。
どこか触る前には、手袋を捨ててください。
2.子どもと食器を共有したり、食べ残しを口にしたりしない
サイトメガロウイルスは、子どもの唾液や尿に潜んでいることがあります。
唾液がついていそうな、洗っていない器や食べ残し、飲み残しは口に触れないようにして、これらを扱った後はしっかり手を洗いましょう。
また、唾液がついている部分へのキスなどは避けましょう。
ついていない部分はOKです。
おむつを処置するときは、使い捨ての手袋を着けて処理するか、後でしっかり手を洗いましょう。
家族の間でも歯ブラシ等は共有せず、食べ物の口移しはやめましょう。
3.肉類、貝類はしっかり加熱しましょう
肉類には、トキソプラズマ原虫やリステリアが潜んでいることがあります。
表面だけでなく、中心までじっくり火を通すことで感染を予防できます。
特に妊娠中は、ユッケ、タルタルステーキ、レアステーキ、ローストビーフ、生ハム、生サラミ、生のベーコン、馬刺し、鳥刺しなどは避けましょう。
低温調理したお肉など、加熱が十分かわかりにくいものは、避けるようにしましょう。
いわゆるジビエも、加熱が十分であるかわからなければ避けましょう。
海外では、生の貝類からトキソプラズマ原虫が検出されたという報告もあります。
牡蠣の生食などは避けましょう。
4.殺菌されていないミルクや乳製品は避けましょう
殺菌されていないミルクには、有害な細菌や寄生虫が潜んでいる場合があり、中にはお母さんやおなかの中の赤ちゃんにうつるものもあります。
日本国内産のミルクは、殺菌が法律で義務付けられています。
チーズは殺菌が義務付けられているわけではありませんが、ほとんどが殺菌されています。
日本の保健所の審査は厳しいのです。
海外の乳製品は、殺菌されていないミルクを使用しているものも多いため、確証が得られなければ輸入されているものは避けましょう。
5.ネコのトイレの世話は避けましょう
ネコの糞にはトキソプラズマ原虫が含まれていることがあります。
妊娠中にネコのトイレを世話をするのは避けましょう。
ネコ自体には触れても問題はありませんが、糞が付着している可能性がありますので、濃厚な触れ合いは避け、触れた後は手を洗いましょう。
可能であれば、トキソプラズマをもらってこないように室内飼いとして、生肉を与えるのは避けましょう。
6.性行為の際は、コンドームを使用しましょう
お母さんから赤ちゃんにうつる感染症には、性行為を介してお母さんがもらってしまうものがあります。
感染予防のために、妊娠を目的としない、カップルでのコミュニケーションとしての性行為の際は、コンドームを装着するようにしましょう。
7.ワクチンを打ちましょう
風しん、麻しん、水痘はワクチンで予防できますが、妊娠中にはこれらのワクチンを接種できません。
これらは生ワクチンという種類で、弱めて病原性をなくしたウイルスを接種するため、原理的に赤ちゃんへの影響が全くないとは言い切れないからです。
ただし、インフルエンザや新型コロナウイルスに対するワクチンは、妊娠中でもまったく問題なく接種できます。
妊娠中に打てるワクチンは積極的に打ちましょう。
妊娠中に打てないものは、事前に打っておくか、出産後早めに売っておきましょう。
パートナーやご家族も、お母さんと赤ちゃんを守るために、ワクチンを打っておきましょう。
風疹は、妊娠中に感染すると、赤ちゃんに先天性風疹症候群を起こすことがあります。
別項でくわしく解説しています。
8.感染している人との接触を避けましょう
風しん、インフルエンザなどの飛沫で感染する病気が流行している時は、人ごみは避け、外出時にはマスクを着用しましょう。
子どもはいろいろな感染症にかかりやすく、子どもを介してうつる病気もあります。
特に熱や発疹のある子どもには注意しましょう。
おわりに
このように、気を付けることがいくつもありますが、心配しすぎる必要はありません。
体には免疫という防御機能があり、病原体が体に入ったら、必ず感染したり、必ず赤ちゃんにうつったりするわけではありません。
あまり神経質になりすぎないようにしましょう。
ご心配なことがあれば、遠慮なくご相談ください。
妊娠を希望される皆様が、幸せな結末へたどり着けますように…
たなかゆうすけでした。
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