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歳をとるとおしっこが近くなる仕組み

簡単に言うと、
膀胱が硬くなって膨らまなくなるからです。

膀胱はゴムで出来た水風船のようなものです。

風船も新しいものはよく伸びるしよく膨らみますが、素材がゴムなので時間が経つとだんだんと硬くなって縮んでいきます。

夏祭りで買った水風船が日に日に縮んでいって、もう一回水を満たそうとしてもすでに風船のゴムが硬くなっていて、買った時ほどは膨らまず水も入りません。

ゴムの劣化が原因です。

膀胱にも同じことがおきます。

それでは歳をとったら仕方がないと諦めるしかないのか?

いいえ、予防する方法はあります。

①膀胱が硬くなるのを遅らせる

②膀胱の膨らむ大きさを出来るだけ保つ

この二点です。

①に関しては、泌尿器科へ受診すると膀胱の壁を柔らかくするための薬を処方してもらえます。

ただし、処方されるにはおしっこが近い(頻尿と言います)ことを証明する必要があります。

それには、⑴一日のおしっこの回数 ⑵一回のおしっこの量 ⑶おしっこをした後のスッキリ加減(残尿感) の情報が要ります。

おしっこが近くなったと自覚して泌尿器科への受診を考えるならば、最低でも受診前の二週間〜一ヶ月分の⑴⑵⑶をメモして持参しましょう。

その症状に応じて、薬の処方が必要かを医師が判断しやすくなります。

②に関しては、自分の努力次第でなんとか出来る方法です。

ゴムも寒い場所や冷たい環境下では劣化が早くなるのと同じで、膀胱もまずは常に温めることで壁の柔らかさを保つことが出来ます。

膀胱を温めるには、外から温める=お腹を冷やさない、内から温める=冷たい飲み物を避ける です。

膀胱のあるお腹まわりは皮下脂肪も内臓脂肪も多い場所です。

脂肪には熱が伝わりにくく、一度冷えると温まりにくいという性質があります。

なのでお腹まわりの脂肪ごと、膀胱を常に温める工夫が必要です。

外からは腹巻やカイロ、内からは温かい飲み物。

夏でも薄手の腹巻をして、飲み物は常温より冷たい物は避けることをオススメします。

膀胱を常に温め膀胱の壁の柔らかさを保つことが出来たら、次は膀胱の膨らみの大きさを維持する訓練をします。

これはもう、水風船にたくさん水を入れることで大きく膨らむように、とにかく膀胱におしっこを溜めて大きく膨らませることです。

つまり、おしっこを極限まで我慢するんですね。

もちろん我慢をしすぎて膀胱炎になってしまってはいけないのでそのあたりの加減は難しいのですが、

膀胱は本来なら500〜1000mlは貯まるはずなので、一回のおしっこの量が100〜150ml(湯のみ一杯分ぐらい)の場合は膀胱が全然膨らんでない状態ということになります。

その少ない量が続く時は、おしっこがしたい気がしてから30分〜できれば1時間ほどは我慢して、膀胱にまだ溜めれるはずだということを思い出させることで、不思議と、だんだんと膀胱が膨らみを取り戻していきます。

一回のおしっこの量は歳をとっても300〜500mlは維持できるのが理想です。

薬に頼ることは簡単ですが、身体が薬に慣れる(耐性)と効き目は乏しくなっていきます。

まずは日常生活の中で予防できることからはじめましょう。

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