ビートマニアIIDX EPOLISの思い出(プチ自分語り含む)
筆者の約四半世紀の趣味…いや、人生の伴侶である音ゲーの原点・ビートマニアのデラックスバージョンとして登場し、今も年1作ペースで積極的な続編展開が続く稀有なAC音楽ゲーム、beatmania IIDX。
その最新作が、本日(2024年10月9日…もう昨日じゃん…😓)稼働開始しました。
これまで稼働していた31 EPOLISが、自分の中で世界観から何から数年に1作レベルのドツボだったので、
自分の沼った経緯も程々に交えつつ、記録に残しておきたいと思います。
EPOLISってどんなVer.だった?
この記事まで読む方には、ビートマニア、IIDX(以下弐寺とも)の基本説明は不要でしょう。
とりあえず、世に数多ある「リズムゲーム」とは違い、タッチ音(シャンシャンなど)ではなく、その楽曲の構成音それ自体をダイレクトに奏でられる、というのが原点にして至高の「演奏感」を与えてくれる「狭義の音ゲー」です。
そして、31 EPOLISは、節目のナンバリング「30」を越えた直後のバージョン。
それだけに、新たな10年を駆け抜けていくぞ、というコナミさんの力の入れ具合が垣間見えるバージョンです。
IIDXは11 RED以降、毎作明確な世界観のテーマ(ナンバリングの後にサブタイトル付加)を設けてるのですが、EPOLISのテーマは「未来都市」です。
プレイヤーのDJプレイ、ゲーム内イベントは全て、架空の近未来都市「EPOLISシティ」が舞台。
プレイヤーのニーズに合わせて様々に用意されたゲームモードが、EPOLISシティ各セクションに点在する施設内でのDJプレイという扱いになっており、施設=モード毎にBGMも異なるという凝りよう。
近未来都市という設定は、IIDXが最初期を除き貫く「サイバーテイスト」との相性も抜群。
何より、「夜のビル街」という高密度で美しいモチーフが、前作でフルHD化された筐体モニタの威力を最大限に発揮していて、ハードスペックとゲーム内容の高度な融合を感じてとても魅力的だったのです。
単に筆者の夜景フェチという説もありますが…😅
(前作、最新作は楽曲ごとのムービーはさておき、キャラやUIの背景が簡素で、ハードスペックに負けてるんじゃないかなぁ…と感じてしまう場面もあります。
ムービーの解像度は既存曲合わせのままなので、ムービー領域が狭くなってる=余白の増加というデメリットもあったり…)
この力の入れ具合は、毎年できる代物では無く、グラフィック・サウンド担当者さんのここ一番の注力の結晶なのだろうと感じます。
筆者の、EPOLISでの音ゲー面での戦績
こんなにも熱心に語るからには、さぞかしゲーム自体にも熱を上げてやり込んだ…かというと、残念ながらそこまでではありません。
もう随分昔の話、ピーク時は九段取得は当たり前、稀に十段も伺おうかという所まで行っていたのですが
持病の鬱の悪化と、当時の主治医の「誤診」による投薬変更が重なり…
アーケードに準ずるゲームがほぼ完全にできない無気力状態が6年弱続き、一時は六段まで落ち込みました。
そこから色々あって昨年から徐々に復帰でき、その余勢を駆っての本作でした。
(八段の達成率も、前作RESIDENT最終日の方が良かったです)
ただ、「同人活動を徐々に再開」「これまた人生であるデレマスアニメの急な再展開に合わせた考察執筆熱の高まり」「プレー料金値上げ」「無気力期間中、IIDXよりはるかに判定の甘いデレステしかしていなかった」
これらの要因が重なり、ゲーセンに行くのは良くて3週間に1回で、イベント終了告知を見てから慌てて最低限駆け込み解禁という感じ。
ここ2ヶ月は、一度もプレイできていない有様でした。
当然、クリア力もスコア力もまたガタ落ち。
特に(デレステに慣れ過ぎた)スコア精度が深刻で、昔はクリアできない割に精度が高かったのが嘘のよう。
(まぁ、医者にかかるという発想がなく、鬱をその時限り振り払うために毎日のようにプレーしていた頃とは比較しちゃいけませんね…)
無気力期間も最低限プレー動画鑑賞勢ではいられたので、今は逆に低スコアの割にクリアはできる(見えるけど指・腕が動かない)、という立ち位置ですね。同段位平均高すぎて草。
RESIDENTで比較的時間をかけて腕を戻せたので、2ヶ月空いても(例によって解禁駆け込みのために)数日やればある程度は復活しますが、
さすがに本作自己べ(稼働初期)の域には最後まで戻りませんでした。
楽曲とビジュアルの魅力
そんなポンコツでも、EPOLISに強い思い入れがあるのは、見出しの通りに他なりません。
世界観もビジュアルに含むので、まずは楽曲面から。
IIDXは、長い歴史の中で幾度もの音楽的変遷を経てきています。
初代サウンドディレクターの原体験と思われるソウル系推しに始まり、当時流行のジャンルの再解釈、サブタイトルに合わせた色とりどりの音楽性から、「ゲームであること」を全面に押し出した「内輪ウケ」とも言える状態、果ては「電波マニア」→「ハードコアマニア」と揶揄される偏りまで…
そんな中、EPOLISを含む近年の作品は、初期の全盛期に近いジャンルのバランスの良さを誇っていると思います。
誰もが知るJ-POPやアニソン・そのリミックスがあるかと思えば、硬軟取り揃えた本格的な現代のクラブサウンド、初代への先祖返りを思わせるソウル・ファンク系の復権、クラブシーンでは全く息をしてない(らしい)メロディアスなトランスが、音ゲー内ガラパゴス的進化の末に今も遊べる事などなど…
その一端を、ご存知ない方には、ぜひ公式の試聴動画で確かめていただきたいです。
(稼働直後のものなので、隠し曲はありませんが)
ちなみに、デレステを話題に出したので触れますがあちらではもはやお馴染みのAJURIKA仙人が、IIDXにも参加しており、もう6作連続になります。
最近は隠し曲専門なので、新曲即プレーが難しいのですが…、ソースも根拠も何もないけど私的に類似性を感じる「誰かの変名義」があって(プレー動画で聴きたい方はIIDXと『摩天楼』でググってください)、そちらがまためっちゃ魅力的(※デフォルト=初期出現曲)なのでオススメです。
あとイノタクさんもいた事あるんですが、1作限りで途絶えてます…帰ってきてー!😭
次に、世界観以外のビジュアル面になりますが、このゲームは、硬派な音ゲーに「キャラクター」を持ち込んだ走りのような存在です。
当時のインパクトは大きく、無印(5鍵盤)の陰に隠れていた人気が爆発する一因にもなったのは確かだと思います。
ゆえに現在でも、キャラをフィーチャーしたムービーは多いですし、
近作のエントリー画面やゲームオーバー時には、SDキャラが小芝居(声優さんのボイスつき、本作は中村悠一さんと中原麻衣さん)をちょいちょい挟んでくれるので、飽きませんw
そんな中で、近年爆発的に話題沸騰しているムービー内キャラが、上記YouTube動画2つ目の冒頭におります。
その名も「天乃探女(あまのさぐめ)」ちゃんです!
初登場した29 CastHourの隠し曲で早くも人気になり、続く30 RESIDENTでいきなりデフォルト曲(しかもアニメーションする)に昇格。
本作31 EPOLISでも同様の扱いです。
上記ツイートはRESIDENT当時のものですが、この時のサントラ特典のカレンダー絵柄が、本作ムービーに流用されている(次回作絵柄の先行公開とも取れる)という繋がりがあります。
えちえちだしキャラ濃い(花魁口調)し、なんだこの娘!?
ほとんど、近年IIDXの「裏の顔」状態ですw
最新作のロゴやUIの色味が、この娘と酷似しているので、大々的にフィーチャーされるのか!?と勝手に妄想してたのですが、はてさて…
それはともかく、EPOLISでの彼女の登場曲「Submerge Serenade」が、楽曲も譜面も、そしてもちろんムービーもめっちゃ良くて、ずっとクリアが目標だったのですが、最後までアシスト機能なしではクリアできませんでした…無念。(※最高難易度の話)
遺したい、この思い出(やや脇道)
現在、IIDXはオンラインアップデートによるバージョンアップとなっており、オンラインサービスが終わった後、オフラインで稼働させる事ができません。
たとえ基盤モノだった当時の旧作を稼働させるような酔狂な店舗に赴こうとも、本作を今後プレーする事は永遠に叶わないのです。
(家庭用も、出なくなった最後のVer.から、ナンバリングの数字が2倍にもなりますね…)
なんとか、本作の思い出を形に残す方法はないか…?
(サントラとその特典はありましたが、金銭的事情で基本レンタル派なので、それ以外で…)
その答えは意外なところに…
筆者は音ゲー以外にミニ四駆も人生レベルでたしなんでいるのですが、
そのミニ四駆にこんなマシン↓(正確にはボディ・ホイール等のパーツセット)があります。
発売はEPOLISより2年も前なのですが、奇跡のテーマ被りです!
そして、テーマ被りに気づく前に、筆者が公式大会(ジャパンカップ)出場を目指して作りかけていたマシンがこちら。
クリアブルーのレース用付属パーツは、実用面と限定品ゆえの勿体なさで走行用への使用を見合わせつつも、全体の雰囲気はなるべく無改造状態を再現しようとしていました。
そして、弐寺の次回作の声が聞こえてきた頃になって突然、両者の偶然の一致に気づいてしまったのです。
アーバンナイトを表すブルーとブラック、鮮やかなイエロー。
EPOLISに長期ブランクがあったのと同様に、ミニ四駆もとても作る暇がなく、結局ジャパンカップは諦めることになってしまって宙に浮いたまま放置されていたこのマシンに、新たな可能性を見出したのです。
それは実戦ギミックと音楽ゲームをくみ合わせた
まったく新しいミニ四駆
今、特に何にも挑まない!
ともあれ、趣味なのに「納期に合わせて作るべきマシン」だったところ、
ただひたすら「思い入れを反映させて自由に走らせられるマシン」になる可能性が出てきたわけです。
これは「納期に人生を狂わされてきた人間」としては、かなり安らぎ、そしてモチベが上がります。
来年以降、コレをベースに大会に出場したっていいわけですしね。
写真では分かりにくいですが、標準色のシャーシはブラック、筆者の使用シャーシはダークブルーです。
ボディのステッカーも、そのままでは彩度の高い青ですが、もっと闇夜に近い紺色寄りに、上からコピックでも()塗ってしまおうかと目論んでます。
後、ノーズのロゴマークっぽいものは、原作漫画の主人公の名前モチーフなので、ここをEPOLISフォントで「31」にしてしまおうかと。
ちょっと弄るだけで、グッとEPOLISイメージになりそうな気がして、ワクワクしてきています。
元々、現代の最新レースシーン初心者として、極力時短・少ない工数で最低限の実戦装備を実現しようというコンセプトだったので、ドレスアップもノーマル活かしの省エネです。
それでも「EPOLISシティが手元に形として残りうる」天の采配に、感謝を禁じ得ません…!
まとめと余談
稼働最終日に帰ってきて、勢いだけで書き始めた記事なので、何が言いたいのかとっ散らかってるとは思いますが、筆者のEPOLISへの「成果」を超えたところにある深い思い入れが伝わっていれば幸いです。
ちなみに、これまでのIIDX遍歴を全て語っていると文字数も時間も大変なことになるので、
有志の方が作成配布して下さった「IIDX推し曲シート」を貼っておきますね。
(一応、初代以外は全Ver.触ったことがあります)
1Ver.あたり1曲じゃとても足りない!(血涙)とは思うものの、アレコレ考えて選ぶ過程は楽しかったですね。
私的な拘りは、5鍵出身の方と他機種メインの方には枠の関係で泣く泣く外れて頂いて、IIDXメインの推しアーティストと歴代サウンドディレクターと「beatnation Records」メンバーを何らかの形で全員ぶっ込む、というものでした。(※TwitterへのUP時から一部Ver.に変更があります)
AJURIKA仙人の枠がどーーーしても確保できなかったのですが、作成が既にEPOLIS稼働後で、最推しは摩天楼でFA(ツイートにも記載済み)だったので、「あくまで現時点の自分内では仮で」目標達成…ということで。
そして、最後に触れておきたいのは、筆者が「3週間に1回」スパンでゲーセン通いする要因(※音ゲー半額デー)にもなった、本作、そして過去Ver.を語る上でも外せない
今年惜しまれつつ閉店した「天王寺パスカ」さんの存在…なのですが、積もる思い出話はまた機会があれば。