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恥ずかしながら帰ってきました
お久しぶり。8月から主なSNSの更新の頻度を極端に下げてしまったため、久しぶりに文章を書くと緊張する。ruggirl木之元です。
休んでいた間、何もしてなかったのかというと全く違う。めちゃくちゃ動いていた。否、最初の1ヶ月くらいは何も動いてなかった。バーのお手伝い(ロックミュージシャンはバイトをしてはいけないので、バイトではなくお手伝いと言っている。)にたまに行った。
動くようになってからは何をしていたかと言うと、
曲を作っていた。何となく。凄まじいスピードで思い付くから凄まじいスピードで曲を書いて凄まじいスピードでレコーディングを済ませた。制作期間は実に2週間もなかっただろう。そして作品がまとまった。
2nd E.Pを出す。その名も「Re:BORN TO LOVE YOU」だ。リボーントゥーラブユー。
元々、1st E.Pの次はアルバムの予定だったんだけど、急遽E.Pを作ることにした。全部新曲だ。
僕の蘇生と、別れた彼女への僕からの返信と、
君を愛するために産まれてきたのだ、生き返ったのだ。というのを込めて名前を付けたよ。完全新曲が7曲。(サブスクには6曲)
そもそも、この活動休止は僕のヒステリーである。
恋愛で失敗し、ヒステリーを起こしてしまった結果冷静になり、音楽の求められる意味などを考え出して音楽をやる気がなくなってしまい、ロックンロールに対する興味や関心がピタリとなくなってしまったのである。このEPはAEDのような蘇生作業だ。
収録曲は、
1.おはようまたやろう
2.サマータイムロンリーボーイ
3.ウィークメンタル・ジャーニー
4.スケルター・オーバード
5.ハッピーエンドスーパーノヴァ
6.遺言
ボーナストラック.君が読むことのないとある日の日記
聴くまではどんな曲かわからないと思うが、かなりバラエティに富んだデカダンスで暴力的で破壊的で耽美的な、皆が鼻を明かすような、バンドを始めるにふさわしい一枚に仕上げた。レコーディングエンジニア、ミックス、マスタリングは僕が学生時代からシンプルにファンだった森良太さんにお力を貸してもらった。ありがたい限りである。
全て今の僕が書ける、何も手を加えていないそのままの物を素直に書いた。バンドを止めている間に僕が忘れてしまわないように書いた。作品というよりも備忘録に近い。アートワークも僕がやった。
サブスクじゃなくて、CD買ってくれたらボーナストラックも聴けるし、一足早く聴けるし、ライナーノーツも付けよう。
CD買え。
何を思って、何を感じて、どう生活をして過ごしてきたかを忘れないために、君に伝えるために、
また生きて帰ってこれるように書いた。
どうか君に聴いてほしい。
ロックンロールとは、いついかなるときも苦しい方を選ぶことであり、ロックンロールとは、いついかなるときも、誰かに殺されてはいけないのだ。
いつだってロックンロールを殺すものは、
ロックンロールでないといけない。
ぼくを殺すべきなのは、ぼく自身なのだ。
休みながらそういう考えをまとめてみると、
こう思った。
このままじゃあ、自分で殺せないし、苦しい方を選んでないじゃないか。
ロックンロールとは、ぼくの音楽のジャンルの中で正義のヒーローのようなものだと考えていて、学生のときのぼくの憂鬱や不条理に対するぶつけようのない怒りを全て必殺技でぶっ飛ばしてくれた。
だが実際は、今のぼくは正直ロックンロールに殺されそうになっている。正義のヒーロー面して近いてきたコイツは今のぼくの最大の敵なのだ。
ぼくはロックンロールに殺される前にロックンロールをぶっ殺さないといけない。そいつをぶっ殺すための武器もまた、ぼくにはロックンロールしかなかったのだ。ロックンロールに殺されないために、ロックンロールでロックンロールを殺すのだ。火をもって火を制すということだ。
そんなロックンロールへの愛と憎しみは全部新曲7曲に込めた。どうか手にとってほしい。
そんで、もう一つ大事な話がある。
僕はruggirlを結成する。
どういうことかというと、みんな知っての通りメンバーが入る。4人組バンドになるのだ。
木之元清士朗、亜砂草志郎、上田一誠、松澤真優の
4人でruggirlだ。よろしく頼む。
一人ずつちゃんと紹介しよう。
ギターを弾いてくれるのは僕の師匠、亜砂草志郎。
みんな"シローさん"もしくは"師匠"と呼んでいる。
こいつとはバイト先で知り合った。最初僕はバイトが全くできず(今もできない)、あまり先輩にも馴染めない中、一緒にずっとふざけてくれた。急激に仲良くなった先輩で、歳も離れているのにそれを感じさせないくらい馬鹿でいてくれた。ある日突然、同じバイト先を飛んだ。んで、いきなりインドを目指して旅に出た。2ヶ月くらいで帰ってきたのだが、「こいつをバンドに誘わないとある日突然二度と会えなかなる気がする。」と思って誘った。
コイツは今働いていない。路上での弾き語りで生計を立てている。俺と大金を掴もうね。
ベースを弾いてくれるのは僕の友達、上田一誠。こいつもバイト先で知り合った。最初僕が働いているバイト先に後から入ってきたのだが、最初本当に馬が合わなかった。というか、当時彼がやっていたバンドを僕が毛嫌いしており、「あー、あのクソなバンドっすよね!」って言ってしまったことを皮切りに、めちゃくちゃ仲悪くなった。お互い毛嫌いしていたのだが、ある日上田が嬉しそうに自身のライブ映像を僕に見せてきた。
そのライブ映像ではまともに演奏なんてしておらず、とにかくノイズが鳴っていて、その中で上田がベースを投げ捨て叫んでいるだけというとんでもない映像だった。その瞬間に僕はとてつもなく上田のことが好きになった。馬鹿すぎる。その日から急激に僕らは仲良くなって、虎視眈々と僕は「コイツとバンドをやるぞ!」とうっすら思っていた。そこはかとなく優しい。頭が悪そうに見えるが結構頭の切れる奴だ。あと毛深い。殺人級に足も臭い。
こいつの足を嗅いだ話し出す前の赤ちゃんが「クサッ」と言った逸話がある。
ドラマーは松澤真悠。こいつは僕のライブに来ていたほとんどドラムの叩けない元ファンだ。「ドラムやってみたい。」って言ったから「うちで叩いてよ。」って言ったらなんか入ってきた。まぁ良いかと思う。実際リハーサルに入ると、エイトビートも叩けなかった。練習すればまぁ良いかと思う。
僕と、僕の友達と、僕の師匠と、僕のファン。
面白いムードになりそうだ。
それとE.Pのレコ発ツアーをやる
11月25日 大阪某所にて。
11月28日 新宿red clothにて。
12月18日 名古屋某所にて。
1月15日 大阪某所にて。
各所解禁したらちゃんと言うから、待っててねん。
メンバー4人で回る。これからの僕達をよろしく。
僕はもう1人じゃなく、背負うものがあるから。
もうやめるなんて言わないよ。
あと、最近彼女とよりを戻した。仲睦まじくやっている。
またツアーで会おう、ばいちゃっ。
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