秘伝のタレ、伝授。
えー、ラグガァルのギターボーカルおよび作詞作曲をしている木之元です。最近はカレー屋さんで働いてます。それとUFOキャッチャーで、ワンストロークで二つぬいぐるみを獲得できて浮かれている。
自分の曲をバンドマンに聴いてもらったときに
こんなコード初めて見た、難しい進行。
とよく言われる。本当に難しくなくて、みんな使ってほしいと思っているので解説したいと思う。あとはruggirl耳コピの参考にどぞ。僕の曲の弾き語りが見てみたい。今日は天才による凡人のためのコード理論講座だ。知識の独り占めはよくないと森良太さんと話していたから絶好の機会だ。
今日は超マニアックな内容になる。
有料記事にしたいくらいの機密情報だ。
ミュージシャン以外は何言ってるかさっぱりだと思うので、ここで閉じるか僕の好きなところを100個考えて寝るかしなさい。
僕の曲で使うコードあるいはコード進行は6種類ほどある。
逆に言うとこの6種類が頻出すぎて逆に乏しい。
・裏コード
・分数aug
・クリシェ
・サブドミナントマイナー
・セカンダリードミナント
・Ⅱ→Ⅴ→Ⅰ
この6種類さえ覚えてしまえば、作曲にも活かせるし、盗み放題なわけだ。そしてこの6種類を組み合わせたりもする。
まず一つ目、裏コード。
なんだか難しそうと思っただろうが、めちゃくちゃ簡単だ。コードには大体3つの機能がある。
T(トニック)、SD(サブドミナント)、D(ドミナント)だ。これしかない。
基本的に、同じ機能同士ものは他のコードと入れ替えても問題ない。
これらは基本的にキーの音とコードの構成音の位置関係で決まってくる。
例えば、一番わかりやすい例がCメジャーキーにおける、
CM7(ド、ミ、ソ、シ T)
Dm7(レ、ファ、ラ、ド SD)
Em7(ミ、ソ、シ、レ D)
FM7(ファ、ラ、ド、ミ SD)
G7(ソ、シ、レ、ファ D)
Am7(ラ、ド、ミ、ソ T)
Bm7-5(シ、レ、ファ、ラ D,SD)
カッコの中にカタカナで書いているのが構成音、
アルファベットで書いてるのが機能である。
何か気づくことはないだろうか。お前らは僕みたいに頭がよくないだろうから、流石にまだか。
機能ごとに並び替えてやる。
トニック
CM7(ド、ミ、ソ、シ)
Am7(ラ、ド、ミ、ソ)
サブドミナント
Dm7(レ、ファ、ラ、ド)
FM7(ファ、ラ、ド、ミ)
Bm7-5(シ、レ、ファ、ラ)
ドミナント
Em7(ミ、ソ、シ、レ)
G7(ソ、シ、レ、ファ)
Bm7-5(シ、レ、ファ、ラ)
流石にもう気付いただろう。
同じ機能をまたコードというのは、共通する構成音が多いのだ。
つまり、ここではダイアトニックコードにのみ焦点を当てて解説しているが、ノンダイアトニックコードにおいても、構成音を見ることでそのコードの機能が一瞬にしてするりとわかるのだ。
ここまで前置き。裏コードの話をする。
裏コードというのは基本的にドミナントとして使われる。つまり、キーがCメジャーにおけるG7の代理コードとして使われることがほとんどなのだ。
G7の裏コードが何かとは、ズバリ、C♯7だ。
G7→Cという動きをする際に、G7をC♯7に置き換えられるのだ。これはなぜかというと、
G→Cに動くとき、ルート音は完全4度上(完全5度下)という動きが生じる。これをドミナントモーションと言って、気持ちいい。動きやすい。
何故、トライアド(三和音)からテトラッド(四和音)にする際にGM7ではなく、G7になるかというと
G7の構成音(ソ、シ、レ、ファ)に着目してほしい。その中に、(ファ、シ)が含まれている。これは非常に不安定な響きを持った音の組み合わせで、「トライトーン」と呼ばれている。
次にCM7の構成音(ド、ミ、ソ、シ)に着目してほしい。(ド、ミ)が含まれていると思うがこれはそれぞれ半音下、半音上に(シ、ファ)があるだろう。
トライトーンの持つ不安定な響きを安定させる効力を持つ。コードの中の音というは半音隣に動きたくなる性質を持つ。
つまり、G7はG→Cにいくドミナントモーションの動きと(シ、ファ)→(ド、ミ)にいく二つの引力が働いている。
次に、C♯7(ド♯、ファ、ソ♯、シ)の構成音に着目すると、これもまた、G7と同じ(ファ、シ)のトライトーンが含まれている。そして、ルート音がC♯であることから、半音隣に動きたくなる性質も持っている。
つまり、C♯7→CM7に非常に動きやすいのだ。
※これは今Cメジャーのキーで解説してるからな。他のキーにしたいときはその都度当てはめてくれ。
そして二つ目、分数aug
これはアニソンで皆もよく聴いたことがあるだろう。ブラックアダーコードというらしい。
これも機能で言うとドミナントに当たる。
コードの機能で勝手に代理コードとして置いていいということは、Gを勝手にGaugに置き換えていいのだ。
まず、augというコードの性質を話そう。
増5度とも言って、メジャーコードの5度の音を半音上げた形になる。Gaug(ソ、シ、レ♯)となる。
これは、1オクターブ(12個の半音)を長3度ずつ等間隔に分けたコードということがわかる。
つまり、Gaug(ソ、シ、レ♯)、Baug(シ、レ♯、ソ)、
D♯aug(レ♯、ソ、シ)も同じ響きを持つ同じコードである。
では、G→CM7という進行からどのように分数augを使うか実際に見せてやろう。
よくメモっておけ。
Gは解決先のCM7から見てドミナントである。つまり、同じ機能を持ったGaugと置き換えられる。
そして、GaugはD♯augと構成音が全く一緒なので置き換えられる。
そして、D♯augに短7度の音(ド♯)を足すとD♯aug7となる。
短7度の音をルートに持ってくると、D♯aug/C♯となる。
このD♯から見た短7度の音が解決先のCM7のルート音(ド)の半音上の音(G7の裏コードのルート音)になっているため、非常に解決しやすい。
そうするとあら不思議。
G→CM7だったものがあっという間にD♯aug/C♯になった。表記キモいからGaug/D♭→CM7と書き換えるが吉。同義である。
つまり、ドミナントのコードをaugにして解決先のコードの半音上の音をルートにおいたら完成するのだ。
長ったらしく書いたけどこれが全てだ。
ここからは駆け足でいく。三つ目クリシェ。
ポールマッカートニーがめっちゃ使うやつ。
コードの中の構成音が半音ずつ下がってったり上がったったりする。
Cm→CmM7→Cm7→F♯ とか
Cm→Baug→E7→Gdim とか
A→Aaug→A6→A7 とか
とにかく半音ずつ上がっていったり下がっていったりしたらいいの。
僕はBメロとかサビ後半とかでよく使う。
ほんじゃ四つ目、サブドミナントマイナー
4度のマイナーコードってやつ。
ビートルズがよく使ってる。
サビの最後とかに鳴らしたら切なくなるから使え。
前半に体力使って疲れたから急ぐ。
はい、次。五つ目。セカンダリードミナント
次に進みたいコードのドミナントセブンスをキーとか無視して無理やり鳴らすやつ。
い・け・な・いループマジックのサビ2個目のコードの使い方。
Cメジャーの中でC→E7→Amみたいな。
はい、最後。六つ目。Ⅱ→Ⅴ→Ⅰ
そのまま。ルートがドミナントモーションするだけ。恋して愛してノイローゼのイントロのド頭。
適当に転回形にしたり代理コード置いたりテンション置いたりしてああなった。そこのコードは
Em7-5→A7(♭13)→Dm9→G7(13)→Caug/G♭→F
はい、おしまい。面倒くさくなったから寝る。
自分で勉強しろ。タダで全部教えると思うな、タコ。
じゃあまたいつかマジで気が向いたら全部解説します。そのときは有料記事にしちゃおうかな⭐︎
最近はお金なくて苦しいし⭐︎
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