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精神に異常なし

また会えたね。ruggirlでボーカルたまにギターをしています。木之元です。今はもう何か、抜け殻のような生活を強いられていて読んで字の如く「なんのやる気も起きない」。

彼女と別れた。ミュージシャンであることがダメだったのか、木之元清士朗がダメだったのか。
おそらく両方だ。

生活の基盤を音楽の他に彼女に設定していたので、大きな二つのうちの一つがガコッと失くなると、
充実感のなさや生活の貧困(お金ではない)が嫌なほどにわかる。簡単に言うと、寂しい。

彼女に会いたい。大切なことはいつも一緒にいることと、ちゃんと手を繋ぐことだと思う。そのために僕はウンタラカンタラ。もう細かいことは前のnoteに書いたね。ウンザリするほど色々なことを思う。

家から仕事以外で出なくなった。なんなら仕事でも出なくなってる。いつも1人で行っていたライブハウスに行くのにも、気の重さというか孤独感を感じる。幸せを感じるコンタクトを外されたような、
はたまた孤独を感じる眼鏡をかけさせられたような。今はずっと水中にいるみたいに生活音も拾えず息が苦しい。不幸せな片想いみたいな苦しさ。

好きだよって言いたいし、言われたい。
人間がため息を吐くのは、「幸せを逃す」とはよく言うが、僕は全く逆で、「何かしらの感情でいっぱいになったとき、風船みたく破裂して死なないように」ため息を吐く。のだと思う。だから僕は幸せなときにもため息をよく吐く。

ため息が止まらない。1人になればなるほど、やっぱり「愛してる」って思うし、「寂しい」って思うのだ。それをため息の代わりに処理してくれるのは彼女の言葉であった。だが彼女は何か創作や物書きをやっていたわけでにいので、今となっては彼女の言葉を感じる方法は昔貰った手紙を読む以外に僕にはもうなく、ただただ自分の中で思った言葉だけが交差する。そして、破裂しそうになる。そして、またため息を吐く。

破裂したらどうなるのだろうか。
僕の中の悪い存在が僕を良くない方へ唆すのだろうか。はたまた、動物園のパンダのようになってただただご飯を食べて寝てという何もできない身体になるのだろうか。今はとにかく自分がこれからどうなるのかが怖い。現状はなんとか首の皮一枚生活している。思うことは山のようにあるけれど。

別れ際に繋いだ彼女の手が柔らかかったこと、
別れ際に一緒に歩いていた横顔が美しかったこと、
なんだかまた普通に会えるような気がすること、
いつか誰か別の人の恋人になってしまうこと、

全て当たり前のことと美しいことなのに、思えば思うほど苦しい。彼女は「時間が解決してくれるよ」と言った。全くその通りだと思う。

全ては時間が解決するのだ。解決するまでの時間がどれだけ長く、どれだけ苦しいかは分からないが。

ただ、この失恋はおそらく誰の想像も絶するほどの苦しさと誰の想像も絶するほどの長さだと思う。そのくらい僕は彼女を愛しているし、愛されていた。

バンドも嫌になって休むし、今この苦い思いから僕をなんとか救えるのはおそらく彼女だけだったとも思う。今僕を失恋とバンドの苦い思いから救えるのは何かと必死に考えている。おそらく「それについて考えること」こそが当てはまる。それもまた苦しい。

あと僕は失恋失恋と再三言ったが、
失恋じゃないな、とも思う。
だって僕まだ彼女のことが好きで恋愛しているし。

現実から逃げる方法や言葉ならいくらでも出てくるなぁ。現実をやっつける方法や言葉が、現実をやっつける出来事が欲しいのに。

現実はいつだって辛い。厳しい。
神様のケチンボ。いつか僕が神様に会うことがあったら1発殴ってやる。

いや、神様なんかより彼女に会いたい。
彼女に会ってハグとかそういう安心できることがしたい。もう泣きたくない。成人してるし、男だし。

全然家から出れてないけれど、全然精神的に苦しいけれど、体調だってずっと優れないけれど、これはきっと至極当たり前のこと。

2024年6月28日、今日も精神には異常なし。

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