プライドが大きすぎた夏の始まり
有名なサマーインターンに運良く参加させていただけることになったので、今回はその内容について書いていこうと思う。通過率0.6%だったらしい。鼻が3mくらい伸びてる。
感想としては、本当に充実した3日間だった。この手触りを忘れないうちにとどめておこう。
5つのグループに分かれて、それぞれメンターの社員さんが2人ずつつく。班は事前の性格アンケートに基づいて分けられていることが言われていたので、期待されるパフォーマンスはあるんだろうなという予感はしていた。
内容は新規事業の立案。このインターンでこだわっているところは、明日から実行できるようなアクションプランを練るところまでを行うところらしい。故にめちゃくちゃ時間がない。この3日間で寝た時間は4時間。最後の方は自分が喋った内容を5秒後に忘れていた。記憶喪失体験プログラムでもあった
日ごとの詳細な内容について書き始めると面倒なので、今回は最終日にメンターさんにもらったFBとそれについての僕の考えみたいなものを書く。
1.good&moreについて
good&moreっていうのは、班で一人一人の良かったところと改善すべきところを伝えるという作業。
これがめっちゃ良くて、班員から見てどう思われているのかをしっかり確認し、自分のすべきことを改めて意識する機会だった。
僕のgoodに関しては、人当たりの良さや雰囲気作り、ディスカッションの的確な是正についてが書かれていた。
一方moreについては、意見の主張が時々弱いこと、意見のロジックやその意見に到達した経緯が見えずアイデアベースに聞こえること、自分の考えをそこまで主張しないこと、などが挙げられた。
とりあえずここはなるべく改善できるようにしたつもりだった。ただどうしても対症療法になっていた。というのも、意見の主張もなるべくしたしロジックを考えて道筋までを含めて伝えるようにしたが、そこでつまずいていた原因が自分でもわかってなかったのだ。
というか、原因を探ろうともしていなかった。「ちょっと意見をしっかり言えるようになっているぞ!自分は頑張っている」とすら思っていたような気がする。
2.メンターからのフィードバック
3日間にわたるワークが終わり、僕たちのチームはなんと優勝した。
ビビり倒したけど、じわじわ嬉しさがこみ上げてきた。そのあとにメンターからのFBがあった。このインターンの充実度を一気に上げてくれたのはここだったと思う。
まず、自分のgoodについて話してくれた。僕の対人知性についてこれでもかってくらい褒めてくれた。そしてmoreについて。ここがマジで自分の中で事件だった。
「〇〇は分析力とか物事を整理する力が、あのチームの中だと弱いって思った。」
マジか。確かに言われてみればそうだけど、まさか思考力の要素について指摘されるとは3日前の僕は想像すらしていなかった。なぜなら自分はこれまで頭が良いと信じてきたし、大学に入ってから多少はその自信を失ったけど根底にはその思いは存在していた。というより、オレンジジュース飲んだ後に洗わなかったコップくらいこびりついていた。
でも、確かにメンターさんの言う通りだった。だから衝撃を受けたというより、妙な納得感があった。班員はみんな僕と同じ理系院生で3人は東大、他も有名国立大。真に頭がいいとはこのことか、っていうのもわからされた。
僕は自分にとって新しい課題を提示された時、ググってもすぐにはわからないような課題を提示された時、どこから手をつけたらいいのかわからなくなる。
他人が議論の道筋を立ててくれたら、それに関して建設的な議論をすることはとても得意だ。でも自分で1から議論をすることは苦手だし、人生でしたことがない。
多分その理由として、自分に自信がないことだったり、他人に迷惑をかけることをひどく怖がるからだと思う。
自分より賢い人がいた時に、その人の前で間違ってるような発言をして心の中で「こいつアホだな」って思われるのがとても怖い。
多分それは自分のプライドの大きさが関係しているんだと思う。
YouTube活動を通して他人の目が気にならなくなればいいなと考えていたが、そこにプライドが関係してるんだったらあまり関係ないかもしれない。
以上からわかったことをまとめると以下の式になる。
「プライドの大きさ+分析力のなさ=自分より賢い人がいる前で自分の意見を主張できない」
3.FBでわかったことをこれからに活かすには
「無能だと思われるのが嫌だ、内心馬鹿にされるのが嫌だ」こう思うのはプライドの高さ以外に何か原因はあるだろうか。自分の意見をはっきり主張できる人と僕みたいにできない人の違いは何か。プライドの有無なんだろうか?
教室で発言できるやつとできないやつの違いはなんだ?僕は質問できない側だった。それは多分答えがわからないからではなく、一歩を踏み出すのが億劫だからだ。すなわちハードルを乗り越えること。
そのハードルの高さは何に起因するのかわからない、僕の場合はプライドがハードルを高くする。
飛び越えたらあとは自分の意見の内容をわかりやすく伝えるだけなのに!
多分僕が意識すべきなのは、乗り越える行為そのものだと思う。
「ああ今言いたいことあるな、でも自分が言わなくても議論は進むなあ。というか、自分が言ってより議論がややこしくなったらどうしよう、うーん。。。」
自分の分析力に自信がないばかりに、合ってると確信していることばかりを発言していた。
自分が発言できたところと発言できなかったところを整理してみる。
発言できたところ
・議論が横に展開している時。アイデアベースな意見。
・議論が詰まってる時やややこしくなってる時に、再度目標や目的を整 理し直して前提を確認しようと促す発言。
発言できなかったところ
・議論を縦に進めるとき。今から何を考えるべきか、前提を1から決め直すところ。
例えば喪主の分類を「喪主を務めるのが、初めて/2回目以降」と断言しきっていたメンバーを見てなるほど〜と思うと同時に、僕には断言できないなあと感じていた。
その理由としては、前提の分解を間違えた時にはその後の議論の進め方に影響し迷惑をかけてしまうと感じたからだ。
やっぱ根底には迷惑をかけるくらいなら何もしない方がマシ、という思いがある気がする。
でもそれを自分の中である種考え方を変えるためには、やっぱりこういうグループワークの場で発言回数を増やすことで、むやみに議論をクラッシュさせない発言量とのバランスをとっていくことが大切なんだろうなあって感じている。
これは自分にとってある意味では挫折だったのかもしれないけど、全く凹んでいない。むしろ、自分にとっての課題点をここまで綺麗に洗い出せて本当に嬉しい。それと、メンターさんにこう言われたのもとても大きかった。
「〇〇みたいな対人知性やチームの雰囲気をよくするのって、特別な能力。後から獲得できた人を俺は見たことない。一方で、分析力とか整理する力って後から獲得できるし慣れでかなり改善できるからこれからだぞ。あのチームの中でなら劣ってたってだけで、平均的に見たら十分上なんだから。」
心の底から嬉しかった。
メンターさんの褒め方や人柄を見極める力を本当に尊敬する。分析力に関して今足りない部分を補ってくれるであろう本をメンターさんが紹介してくれた。それは絶対に読む、もうアマゾンでポチってある。
他にも朝の6時くらいまでみんなで作業をしていたのだが、そこにメンターさんが付き合って真剣にアドバイスしていただいたことに関しても本当に感謝している。最後6時以降僕は寝落ちしてたけど。
総じてとても良いインターンだった。
良き友達もできた。これを超える夏のインターンはもう現れない気がすでにしているのだが、一方でそう思えるインターンに参加できてよかった。
やっぱり自分の知らない世界を知るのは楽しいなあ。
100円で救える命があります。