面本 賽

(元)シナリオライターVtuber(個人勢)の面本 賽 (ツラモト サイ) と申します…

面本 賽

(元)シナリオライターVtuber(個人勢)の面本 賽 (ツラモト サイ) と申します。まあ次の飯の種を思いつくまでの暇つぶしにお付き合い下さい。

最近の記事

鉱山忌譚:面本賽の証言

キロメニケ鉱山って知ってるか?ああ、知らない。まあバーチャルの世界は広いからな、無理もないか。バーチャル世界にある鉱山だよ。よく山岳写真家なんかがいく結構有名な山でな。土壌に含まれる鉱石の配分がとても珍しくて、光の加減やタイミングで幻想的な写真が取れるって噂なんだ。 だけど、そこ、その写真が取れるって言われてる場所、立ち入り禁止なんだよ。だから、この山は毎年多くの遭難者を出してる。もちろん立ち入り禁止にしてっからな。破ったやつが悪いんだが、それはそれは多いんだよ。ツアーなん

    • n回目の生誕前夜

      ──────忙しい。 それが今の面本の状況だった。 仕事に、怪異に、解呪に、工房での作業に、分析に、博打に……いや博打は自業自得だが。 それはそれとして面本賽は忙しかった。時間さえあればインターネットの海に流れている面本がそんなに浮上してないということはそういう事である。 なんというか、忙しすぎたのだ。この数年間。 死の輪廻から逃れるために日に日に人から遠ざかっていく体と精神。 わかっている。自分は人間だと。この魂がそう叫んでいる。 ────本当に? そこまで思い至りハッ

      • セイメイバクト

        事の始まり 事は、4/1。エイプリルフールに起こった。 次元の狭間に押しやられた面本賽たち。そのうちの一人が独断で起こした干渉によって、面本賽は変質する。 嘘とは、怪異にとって厄介以外の何物でもないのだ。 定義が揺らぎ、認知が揺らぎ、変質する。その嘘が充満し、怪異が揺らぎやすい今日この時を狙ってわざと干渉したあたり、面本賽はどこまで行っても面本賽だったというわけだ。 そして生まれた面本賽の別側面。 名前を「生命博徒」という。 部屋に取り込んだり目をつけた存在に対し

        • 浸り異界に神はナく

          扉を開ければ、そこは噂の中心地。 誰かが救いを得たいと願えばそこにそれはやってくる。 どこからともなく現れる「怪異ノオ悩ミ頂キ〼」の看板。そこに生まれる相談室。 噂を喰らう噂。 怪異を喰らう怪異。 まことしやかに囁かれる力を持った噂。 聞こえてくる。風の音に乗せて。 「ねえ知ってる?不思議な相談室の話。」 ー------------------------------- 「……もう慣れたな。こんな状況も。」 目の前の肉塊はその翼を血に濡らし地に伏せていた。思い出し

        鉱山忌譚:面本賽の証言

          異常性物品:「悪食の包丁」

          本物品は、刃先がダマスカス鋼材に似た何かで製造されている異常性を帯びた包丁である。根本に嵌っている宝石の種類は不明。持ち手からは人間の血と思われる成分が検出された。通常市販されてる包丁の重量平均値よりもかなり重量があるが、片手で取り回していてもなんら問題なく使用することが可能である。 本物品の異常性は、使用者と攻撃を受ける物体それぞれに別の異常性が確認されている。 攻撃を受ける物体に対する異常性は大きく分けて二つ存在する。「調理するあらゆるモノを断ち切る」そして「可食物品

          異常性物品:「悪食の包丁」

          全にして個、個にして全、個は孤であらず。

          面本賽は、食らったのだ。あの神を。 食うには困らず、悪食は極まれり 面本賽は、神に挑むときに無策で挑むような男ではなかった。確かな策を練り、どこまでも自分のテリトリーに引きずりこみ、理論と希望と可能性を誰よりも重んじ、悪態をつきながらも先を読む。そんな男であった。思考を止めず、頭を、回して回して回し続けてようやく戦えるような、『無能』な男であった。 だが、この男は今ここに、無策で乗り込んできている。もちろん、神に干渉できるように手順を踏み、死神と相対し渡りをつけ、ここに

          全にして個、個にして全、個は孤であらず。

          二次創作(本家)サーヴァントツラモト(真名融解)

          人神ツラモトサイ(星5プリテンダー) “あーあ、ばれちゃった。仕事が終わるまでは隠したかったんだけど。” ○ステータス カード構成 A×2、Q×1、B×2 最大HP値:13111 最大ATK値:15456 ・スキル 『マッド&デッドA』〔CT:7-5〕 相手全体の即死耐性ダウン(1ターン・30%) 低確率でスタンを付与(1ターン・20%) 『我道を貫く者の信念EX』〔CT:5-3〕 自身にNPをチャージ(25~50%) 自身のバスター性能アップ(3ターン) 『認知操作

          二次創作(本家)サーヴァントツラモト(真名融解)

          万能とは何たることや。

          信じる者は盲目であればあるほど足を掬われる。 面本賽は魔術が嫌いである。それは理由なきものでもない。 魔術とは選ばれたもの、一部の素養があるものに限定された技術であるからだ。だれにでも使用できるものではない。そこが気に食わないのである。 科学であれば、手順を完璧に踏めば、確実に同じ事象が起き、確実に同じ結果が起こる。すべての乱数を排除した先に、答えは一つしかないのだ。 個人の素養や才能で結果が変わるものが好きではない。ただそれだけだ。 ……しかし、面本賽は魔術を否定しな

          万能とは何たることや。

          現在収容中異常性物品リスト(2022/06/05時点)

          ・桐の紋入りレース(時空・物理異常、精神干渉)※使用禁止。 ・赤黒いベール(精神干渉)持ち出し、接触の禁止。 ・侵食する木の根(物理・生体異常)持ち出し、接触の禁止。 ・黒い皮片手袋(物理異常)※装備として持ち出し中 ・青い琥珀石(物理異常・精神干渉)接触の禁止。 ※以下を装備として持ち出し可能。 ・紫の刃を持つ手斧  ・白い刃先のドス(物理異常) ・豪奢な宝剣 (精神、視覚異常) ・持ち手の曲がった日本刀 (物理異常) ・淡い紫の仕込み指輪 ・銀の包丁 (物理異常) ・深紅

          現在収容中異常性物品リスト(2022/06/05時点)

          面本賽の記憶と能力について

          面本賽は、ここ十数回のループの記憶しかない。それでも十分凄惨であるが初期の頃は、死んだ事に精神が耐えられず、精神崩壊していた。 発狂した瞬間かけられた魔術の魔力が暴走し植物に変容してしまい、事態を重く見た黒百合の魔女は、精神を少々弄った上で記憶を封印している。 ついでに身体能力の補助や、思考能力の上昇など、生存率が上がる魔術を重ねてかけている。しかし、神の呪いに介入したことが原因で魔女の能力が弱体化しており、その上昇の幅は微々たるものである。…魔術が扱えない状態であれば。

          面本賽の記憶と能力について

          面本賽

          18の時に強盗殺人にて家族を全て失った。その上で狂気に取り憑かれ、死者蘇生の薬を製造するために、オカルト科学に傾倒。20で、国家機密研究所「黒蓮」に所属するほど、命を削って研究をしていた。 魔術と科学は別系統の世界のルールであることを解明し、魔術を応用した死者蘇生薬を製造。しかし、死者の血液や肉片が必要であり、家族を復活させることができないと悟ってしまい絶望する。 その上、神の作ったルールを冒涜するとして「死神を信仰する土着信仰の神」に死の呪いをかけられる。 そのタイミングで

          出会いは華やかさに塗れ

          「アンタ、名前なんて言うんだ?」 警報の中、そこだけスポットライトが当たるかのように華やかで。 「普通に名乗ると思ってるの?でも気分がいいから名乗ってあげる。あたしは━━━。」 けたたましい騒音の中でその言葉はとても鮮明に刻まれていく。 自分の口角が釣り上がり、思考が熱を帯びていく。 「ハッ、『最強の手』か。そりゃ大層いい名前だな! 名乗られたら名乗り返すのが礼儀だ!俺の名前は〈ジャック=ザ=クローバー〉! ああ、悪夢?上等じゃないか、怪盗さんよ。」 まさに今、賽は投

          出会いは華やかさに塗れ

          現在収容中異常性物品リスト(2021/09/24時点)

          ・桐の紋入りレース(時空・物理異常、精神干渉)※使用禁止。 ・赤黒いベール(精神干渉)持ち出し、接触の禁止。 ・侵食する木の根(物理・生体異常)持ち出し、接触の禁止。 ・黒い皮片手袋(物理異常)※装備として持ち出し中 ・白い刃先のドス(物理異常)※■■■■■■■■■(現在は収容室内) ・青い琥珀石(物理異常・精神干渉)接触の禁止。 ・紫の刃を持つ手斧 ※装備として持ち出し中 ・異常性賽子(異常性複数、数種類の収容中)※装備として持ち出し中 以下に現在所持している賽子の種類を

          現在収容中異常性物品リスト(2021/09/24時点)

          二次創作(本家)サーヴァント面本オルタ

          面本賽(星5アヴェンジャー) ○ステータス カード構成 A×3、Q×1、B×1 最大HP値:13267 最大ATK値:17856 ・スキル 『ドラッグ@ホリックA』〔CT:7-5〕 相手単体の防御力ダウン(2T・30%) スタンを付与(1T) 『蝕む狂気A』〔CT:5-3〕 自身に〔神性〕特攻を付与(2T・100%) 自身のArts性能をアップ(3T・100%) 『黒蓮の弾丸EX』〔CT:7-5〕 自身の攻撃力を大アップ(3回・2T・60%) 自身に〔侵食の根〕状態を

          二次創作(本家)サーヴァント面本オルタ

          二次創作(本家)サーヴァント面本

          面本賽(星4キャスター) “まあ、仕事はきちんとしますよ。俺の興味か、給料が尽きるまでは。” ○ステータス カード構成 A×1、Q×1、B×3 最大HP値:14142 最大ATK値:15644 ・スキル 『トラップ&ドラッグA』〔CT:7-5〕 相手全体の防御力ダウン(1ターン・30%) 低確率でスタンを付与(1ターン・20%) 『悪の道ゆく者の行持B』〔CT:5-3〕 自身に〔善〕特攻を付与(2T・100%) 味方全体にNP20%配布 味方全体のバスター性能アップ(1

          二次創作(本家)サーヴァント面本

          或る面本のきまぐれ

          「......ああ、なるほど。ここはこういう理論で成り立ってんのか。そうなるとすればここも同じ理論で、いやでも ─────。」  研究資料を片手に今日も机にかじりつく。床には大きさの違う空き瓶と空き缶が多く転がっており、それがカフェインを多く含有する飲料や錠剤であることからこの男は数日ろくに寝ていないことがわかる。机の上の灰皿には山盛りの煙草。缶のピースはもう底を尽きかけていた。 普段ならこの男を止める人間がいるのだが、ここ数日研究所を空けている。この男にとっては絶好の研究

          或る面本のきまぐれ