幽霊画展に行ってみた
幽霊画とは
そのまま、ズバリ幽霊の絵です。
東京は下町、谷中(上野界隈)にあるお寺「全生庵」で毎年8月に行われる円朝まつりにあわせて公開される幽霊画展に行ってきました。幽霊画というジャンルがあることを知ったのは数年前で(ニュースか何かで見ました)以前から一度行ってみたいなと思っていました。
この幽霊画は「全生庵」にお墓がある、幕末から明治にかけての落語家三遊亭円朝さんのコレクションだそうです。(落語に関しては、私は詳しくないのでよく分かりません)
興味を持ったきっかけ
理由は単純です。モチーフが幽霊だから、です。
そういう絵もあるんだ〜と思いました。要するに怖いものみたさと言いますか…笑。夏に幽霊、ピッタリ!な企画だと思いませんか?
見てきた感想など
怖かったらどうしよう〜なんて訪れる前は思っていましたが、そこまでおどろおどろしくなく普通に日本画を鑑賞した気分でした。この展示は人気があるようで私のように興味津々な人が多く訪れていました。私が行ったときは女の人の方が多かったかな。幽霊に描かれるのが女性が多いのと関連しているのでしょうか…笑。
広くない展示室に30点弱ほどの掛け軸が飾られています。初めて観るのでとても興味深かったです。私は部屋にこういった絵を飾りたいとは思いませんが、一方でコレクションしたくなる気持ちも分からなくもないな、と思いました。
芸大生の目線で
デザインを学ぶ学生の目線で見てもとても面白く、勉強になりました。
・構図や場面
・線や、面の描き方(ぼかし)
・色の使い方、色数や差し色
・モチーフの選び方
・ユーモアや洒落
・感情表現
などなど….
美人画風の綺麗な女性の幽霊や、雪女風、定番の足のない幽霊たち…
水木しげるの妖怪に出てきそうな海坊主や夫婦の幽霊なども…ほんとに様々。当時の絵師たちのイマジネーションにほんとうに感心しました!
絵という視覚表現で、冥界とこの世を描く様はなかなか一見の価値があります。描かれた背景や作者などを含め、もう少し詳しく幽霊画について知りたくなりました。日本画って奥深いですね。
ご興味ある方、来夏あたりおすすめです。
※なお、幽霊画展は8/1〜8/31の一ヶ月限定なので今年は終了しました。