島から学び、未来へのヒントをつくるNPO法人アーキペラゴ
今回は香川県高松市に拠点に事業を行なっている、「NPO法人アーキペラゴ」を紹介致します。
「日本の本来持っている豊かさを瀬戸内で考える・想像する」
「島から学び未来へのヒントを作るNPO」
アーキペラゴさんが掲げているテーマです。掲げたテーマから行われている事業は多方面から評価されています。
2017年 地域再生賞 選考委員長特別賞中四国ブロック賞
2019年 香川県文化芸術選奨、海ごみゼロアワード アイディア部門日本財団賞
2020年 Attractive Japan SDGs賞
2021年 Refil Japan 給水スポット大賞2020 コミュニティ部門最優秀賞
を受賞されています。
「アーキペラゴ」の意味とミッション
アーキペラゴは「多島海・群島」意味する英語(archipelago)です。
瀬戸内は驚くほど島ごとで特色や文化が異なっており、そして島ごとに回路を通じ、他の地域との交わりの中で土地ごとの文化が作られています。
島それぞれの在り方が、NPO法人アーキペラゴさんの考える豊かな人の在り方であり、「自律した人間として生きる事」を軸とされています。
自らの価値観・ものさしを持ちながらも、他を受け入れ、影響を与える。その循環がクリエイティブな出来事を生み出していく。
そんなクリエイティブな環境づくり(自立のサポート・交流事業など)、豊かさの循環(長老たちの経験を引き継いでいく、子どもたちへ伝えていく)を生み出すことがアーキペラゴさんの掲げているミッションです。
・無数の島々とそれらを結ぶネットワーク
・自立・分散・強調するコミュニティ
・秩序ある調和(ミクロコスモス)
上記役割をアーキペラゴさんが担い手となって事業をされています。
主な事業内容は
・アートな保育芸術士
・個性を育む放課後児童クラブ
・海ゴミ人材育成
・瀬戸内クリーンアップ
・着地型企画ツアー
・滞在型観光の開発
・瀬戸内国際芸術祭オフィシャルツアーガイド
・さぬきマルシェ
・島の長老から学ぶ豊島ゼミ
と、活動の幅が大変広いです。この中からピックアップして紹介します。
芸術士のいる保育所
こども✖︎芸術家=どんな未来?
このフレーズにワクワクする人もいらっしゃるかもしれません。
芸術士のいる保育所は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州のレッジョ・エミリア市が実施されている「レッジョ教育」をお手本とされ、2009年秋に高松市の事業として生まれました。全国に先駆けたこの事業を、アーキペラゴさんと連携して実施されています。
感性と創造性を有した芸術士が子どもたちと保育の時間に溶け込み、子どもたちの個性やその瞬間の伝えたい想いを引き出し、表現活動によって自らを考え、柔軟に対応できる多様性を身に付けるサポートをされます。
現在は73箇所の保育所・こども園・幼稚園に年間21回の派遣を行われており、芸術士さんの職業は彫刻、ファッションデザイン、洋画、音楽、歌、染織、美術、絵画、身体表現、日本画など様々です。
子どもたちの『こころ』と『ちから』を大切にし、芸術士ならではの提供できることを子どもたちが体験し、子どもたちの「探究心」「想像力」「創造力」を引き出します。
芸術士が子どもたちと社会を繋ぐ架け橋に。
この経験をした子どもたちの将来の活躍がとても楽しみですね。
毎回テーマが異なるさぬきマルシェ
「さぬきマルシェ in サンポート」は香川県産にこだわり、香川県らしい食や工芸、生産者、飲食店などの魅力を伝えるために、2011年からスタートされました。
開催されるごとに「麦とパン」「発酵」などテーマを設けています。2021年8月1日に開催された際のテーマは「カレーマルシェ」。さぬきマルシェの様子はFacebookでも随時更新されています。
今後のスケジュールは、
今年はコロナ禍で開催ができなかった分を10月11月第3週にプラス開催する予定で、
10月3日「秋の味覚」
10月17日「テーマ未定」
11月7日「オリーブ」
11月21日「テーマ未定」
と続きます。毎回テーマが異なるので1年を通して色々な味を楽しめるし、高松市の名産や食事を堪能できて楽しそうです!
ホームページでは2022年3月までのスケジュールが掲載されているので、ぜひご覧なってみてください。
アーキペラゴツアー
瀬戸内海、瀬戸内海に浮かぶ島々、海に面した香川県の魅力を体験してもらいたい思いをカタチに。シブヤ大学との共同事業でアーキペラゴツアーが始まりました。
地元香川県に住まれている方々がガイドいただけます。ガイドさんも職業が様々で、シーカヤック、SUPのガイド&インストラクター、整体師、自然観察指導員などいらっしゃるので、様々な観点から香川県を楽しめそうです。
瀬戸内クリーンアップ
2009年から瀬戸内海を中心としてた海ごみ問題に関して、各種クリーナップイベントや香川県からの委託事業としての調査研究などを取り組まれています。
香川県内での漂着ごみが大量に存在する地点を重点ポイントと定め、効率的な回収の促進を目指されてます。また、ペットボトルやレジ袋に代表される使い捨てプラスティック製品の仕様削減にも取り組まれています。
持続可能な豊かさをアーキペラゴさんで知る
日本だけでなく世界中で環境保全やSDGsの必要性が問われいる世の中ですが、豊かで持続可能な社会を循環させるためには、アーキペラゴさんの事業を知ったり触れてみてると、ヒントを掴めると思います。
アーキペラゴさんの事業は幅も広いし、参加することで自律心が形成されて人生観を変えてくれるかもしれません。
記事の初めにご紹介したように、アーキペラゴさんの事業は多方面から評価をいただており、香川県や高松市にとって欠かせないものとなっています。
毎月第一日曜日に行けば、さぬきマルシェで高松市をより堪能できるのでぜひ伺ってみてください。(コロナ情勢で中止の月もあるので、情報はホームページをご覧ください。)
筆者もタイミングを見てさぬきマルシェへ伺う予定です。
高松市に住んでいる方で社会貢献や役に立つ活動をしてみたいという方は、アーキペラゴさんの事業に参画されたり、活動に参加されてみてはどうでしょうか。
リンク
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TUproject0314@gmail.com
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