「日本人は非常に複雑に"混血"している」
大学の教養科目で。そのときの担当教授はそういった。
日本列島は東の果てにあって、アメリカ大陸まではほぼ海しかないから。
何万年も前から、西より来た人たちは行きついて日本列島に定着した。
結果、アジア人種を中心とした非常に複雑な"混血"になった、のだとか。
浪漫だねえ。
例えば、自分は人相学でいうところの「雌雄眼」をしている。
人相学では「野心のある人物」だとさ。
以前その手の本を読んだときには珍しい人相の部類に入っていた。
ところが、日本人にはこれが多い。上記の教授もそういっていた。
二重が多いグループと一重が多いグループが遺伝的に混じり合った。
結果、片方ずつ形質を引き継ぐことになった。
例えば、自分の親の瞳は、はしばみ色だ。
生まれた頃から色素が薄く、日焼けに弱い。
自分は瞳の色は受け継がなかったが色白は継いで、日に焼けると真っ赤になる。
これは、自分たちの遠い先祖に「色白で色素の薄い人物」がいたことを示す。
きっと振り返ってみれば
「外国から来たと間違われるような外見の知り合い」
「瞳の色が青い」
「髪の色が薄い」「巻き毛だ」
など、思い当たる特徴の人がひとりやふたりいるだろう。
自分も含め、彼らは直近のルーツに海外の人を持たないことも多い。
何万年も昔から、いろいろな地域の人たちがやってきて定着した。
現在は「国籍」という制度がある。
だから、国籍を日本にした人はその流れの末端に位置したことになる。
自分は何の変哲もない、近い先祖もずーっと地元で生まれて死んだ、その辺の日本人だけど。
そういう風に何万年も混じり合って今があるって自覚はある。
人種のハイブリッド。いいじゃん。
日本はシルクロードの東端だしね。いろんなものがたどり着いて残る。
だから、大陸で消えた書物が日本で生き残っていたりする。
なんて思ってるんだけど、先日の都知事選。
台湾がルーツだから、だから何だ。
日本列島で何万年も前から起きていることだ。
それを揶揄するのは、自分自身を揶揄するのと同義。
桓武天皇の女御に百済王の子孫がいる。
称徳天皇の時代に、ペルシャを苗字とする人物がいる。
映画撮影で有名な太秦は、帰化人の秦氏の本拠地だ。
昔からそうなんだ。何も珍しくない。
くだらない。本当にくだらない。
混じってない人間なんかいない。血統書付きの犬じゃあるまいし。
本当に、くだらないことを言う人がいる。
ルーツが複雑であることの、何を恥じてるのか知らんが。
自分を卑下したいなら、家のなかで一人でやってくれ。
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