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小学生がプログラミングを学ぶ際の親の心得8つ

コロナウィルスで小学校が休校になってからオンラインで学んだり、遊んだりするコンテンツの需要が多くなってきています。
僕のまわりでもプログラミングを学びたいのだが何かいい教材がないか?という声をよく聞きます。

これを機にオンラインでスクラッチ講座を定期的にするようになったのですが、その講座を通じて小学生がプログラミングを学ぶということが少しだけわかってきたのでまとめてみたいと思います。

僕も今年新一年生なる娘がいるので、基本はプログラミングをやらせたい親の目線で書かせてもらいます。
また、内容としてはスクラッチで学ぶことを前提としています。


1. それなりのいいパソコン、ネットワークを用意してください。

プログラミングを開催するときに、パソコン持参にしてもらうことが多いのですが、たまに何年も動かしていないパソコンを持ってこられる方がいます。

その際にパソコンが立ち上がらない、立ち上がっても動作するまでに何分もかかる、ネットがつながらないなどの問題がよく起こります。

たしかにパソコンはそれなりの値段がしますし、すぐには買い換えられないという事情はありますが、プログラミングをやるには、その後、サウンドや画像の加工などの作業もでてきますので、ある程度はきちんと動くものを用意したほうがいいでしょう。
Macであれば数年以内(古くても5年いない)に買ったもの、WindowsであればWindows10を搭載したものは用意したいです。


2. できればタブレットではなくパソコンで学んでください

タブレットが普及して、もうパソコンは要らないんじゃないかと言われたりしていますが、現段階ではまだパソコンで学ぶことをおすすめします。
実際仕事でものをつくるときはほとんどがパソコンで行いますし、なによりプログラミングで一番重要なのは「タイピング」です。

タイピングをいかにはやく、間違いなくできるかはプログラミングの上達に直結していますので、パソコンを使用し、タイピングを慣れることがもっとも重要になります。


3. 英語がわからなくても心配しなくていいです

プログラミングには英語の単語がたくさん出てきます。小学校の低学年だと英語どころかカタカナや漢字も知らない場合があるのに、英語を使うなんて難しいとおもうかもしれないです。

ただ、これに関してはあまり心配しなくて大丈夫です。
英語は意味はわからないが、とりあえず目の前にでてきたなにかの言葉として処理してもらえれば大丈夫です。

僕が娘に与えたパソコンのログインパスワードは娘の名前のスペルにしているのですが、パソコンを開けたいがためにすぐにスペルを覚えました。
「o」は0に近いかたちとか、そんな適当な覚えかたでもいいんじゃないかと思います。


4. プログラミング用語も丸暗記で大丈夫です

変数とかif文とか日常会話には出てこない単語もたくさん出てきます。
これも上記の英語と同じで気にせず覚えてもらうのがいいかと思います。
むしろ子供にはなんの抵抗感もないので、「変数といえばこのことです」と伝えるとすんなり納得してくれます。

僕は昔小学生の頃にベーシックを学んでいました。丸を描画するのに「circle」と書かないといけないのですが、この綴りを「サークル」と読むことは全くしらずに書いていました。ただこの言葉のスペルは今でも覚えていますし、丸を書くコマンドだということも今でも覚えています。


5. 繰り返しやることが大事です

プログラミングも算数や漢字の練習と同じで、何回も同じような問題をやっていく必要があります。繰り返しやることで、ある法則に気づいていきます。
なのでプログラミング教室に通ったらもうできるというわけではなく、宿題と同じ用に家で何度も練習する必要があります。
実際のスクラッチ教室でも同じことを何回もするようにしていますし、大人向けの講座でも復習してもらうことを強調しています。

現場で働いているプログラマーもまずは人の書いているものを書き写す「写経」から入ることが多いです。
手を動かして何度も覚えることがとても重要です。

なのでYoutubeで見ておさらいをするという方法もありますが、どちらかというとYoutubeで見て「自分で同じものを作る」というのがいいでしょう。

6. プログラミングの組み立て方はたくさんあります

大人向けの講座をしていてもよくあることなのですが、「こういった書き方もあるし、べつの書き方でもいい」と説明すると納得されない方がたまにいます。

プログラミングには正しい書き方があり、それを教えてほしいという気持ちはもちろんわかるのですが、実際の現場ではその人なり意思を反映してポリシーを持って書くことがとても重要になります。
そのため人によって書き方が千差万別です。

そういう意味で、特に子供がプログラミングを組み立てるときは、答えがこれだよというよりはいろんな方法でアプローチしてほしいと思っています。

7. プログラミング思考よりもプログラミングを学ぶで大丈夫です

こちらの考えは完全に個人的意見ですが、小学生はプログラミングをしなくてプログラミング思考を身につければいいという論調もききますが、僕個人的にはプログラミングを素直にするのがいいのではと思っています。

もちろんプログラミングをするには機材が必要だったり、教える側にもそれなりの知識は必要ですが、スクラッチでロジックを組み立てることは完全にプログラミングの一部ですし、スクラッチを始めるにはそんなに機材も時間も投資しないでも始められると思います。

なにより将来プログラミングへの苦手意識がなくなるのがいいでしょう。
なので、もしプログラミングを学びたければまずはスクラッチを触ってみるのがいいのかもしれないです。

8. できれば親も一緒学んでください

現在オンラインでスクラッチをやっていますが、オンラインだと特にネットの向こう側での親のサポートが必要です。
通常の勉強でもそうですが、親が横についていると子供も安心して取り組みますし、スクラッチだと親もそんなに難しくなく取り組めます。

子供とずっと一緒に家にいるこの期間こそ、ぜひ一緒に取り組んでもらえればと思っています。

僕もこの期間を利用して、すこしずつスクラッチの練習問題を作っていますので、よかったら参考にみてみてください。

・プログラミングのきそ1(あるく)

・プログラミングのきそ2(あたる)


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