第196回 コンテンツが人を救う
1、勇者は与える者
秋葉原に心療内科を開設した医師、鈴木裕介さんのインタビュー記事に触れて、どうしても語りたくなってしまいました。
ほぼ私と同世代の鈴木さん。
彼を救い、彼が誰かを救う時の力になっているコンテンツは
ドラゴンクエスト
言わずと知れた、日本を代表するゲームタイトル。
ドラクエの世界を描いた『ダイの大冒険』という漫画で「勇者とは、勇敢な者のことではなく、人に勇気を与える者のことだ」 という言葉に出会って、僕もそんな勇者になりたいと思うようになりました。
と人生の指針となっているようです。
2、活かされる場所を求めて
苦労して医学部に入学し、放射線科の医師として働くも、自分には合わないと内科医へ転向、その後、医療系のコンサルティング会社へ。
そこで知り合ったある女性が、死にたいを漏らすのを、また一緒にゲームをやろうと、コンテンツのチカラで引き止めるも最後は救うことができないという現実に直面してしまいます。
そこから立ち上がれたのもドラクエに救われたから。
そして、
「根源的な生きづらさを抱える人に寄り添うこと」を、ライフワークにしようと、改めて思えたんです。「生きづらい人に生きる勇気を与える、勇者になりたい」と。
と気付きます。
鈴木さんのライフワークの具体的な内容はぜひ記事本編をご覧になってください。
自らの経験を活かして、社会に貢献するということがどういうことなのか、考えされられる記事になっています。
3、救われる者から救う者へ
コンテンツに救われた経験は私にも数多くあります。
自分のライフワークの基礎、歴史の面白さを気づかせてくれた
横山光輝 『三国志』
思春期のアンバランスな心の拠り所となった
三島由紀夫の『金閣寺』『仮面の告白』
何者でもない自分に葛藤し、失っていた自信を奮い立たせてくれた
『fate stay night』の英霊エミヤの生き様
そして、今は自分が誰かのチカラになれるようなコンテンツを生み出したいと思うようになりました。
創作者でなくても、編集者、発信者でもいい。
自分がイイと思ったもの、自分が理想と思える社会に近づくために、有効だと思ったものが世に出ることに少しでも関わりたいと思います。
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