第55回郷土の誇り お屋形さま
1、落慶法要と記念行事
6月24日はわが町が誇る「国宝 瑞巌寺本堂」の落慶法要。
今日は前夜祭ということでイベントが盛りだくさん。
武者行列は伊達家18代目当主泰宗氏をはじめ、家臣たちの子孫(仙台藩士会)の方々、花山鉄砲隊に伊達武将隊、町にゆかりのある俳優、千葉雄大さんまで参加してくれました。
隣町にある航空自衛隊からはブルーインパルスが駆けつけ曲芸飛行。
さらには震災前の賑わいを彷彿とさせる花火。
役場職員として警備に駆り出されて間近に見れたのは良かったのですが、イベントごとにありがちな段取りの悪さで観客から苦言を呈された場面もありました。
わが町にとっては空前絶後のイベントなので、町立学校を全部休校にして見せたいくらいでした。
2、花火の起源
さて、本日も主役の伊達政宗公。
実は日本で最初に花火を楽しんだのではないかという説もあります。
仙台藩の公式発表であります『伊達家治家記録(だてけじかきろく)』に、
1589年(天正17年)7月、米沢城で花火を行った。
という記述があるのです。
もちろん記録に残っていないだけで花火を見た人がいるかもしれませんし、
「花火」という言葉の意味が現代を少し違っているかもしれません。
ただ、あの伊達政宗だったらさもありなん、と思わせるところが我らがお屋形さまです。
南蛮人からもらったオモチャ花火ではしゃぐ伊達政宗(23歳)。
3、お屋形さまの個性
ちなみに、仙台では藩主の尊称は御屋形です。
本来「屋形」を名乗るのは将軍家から特に許された者のみ許される行為でした。
「お殿様」というのはワンランク下の層を指します。
伊達家の一門や重臣で、在地に屋敷を持っている層のことです。
なので「某 利息でござる」という映画は事実に即していない、という批判もあります。
今日の武者行列も
政宗公の木像(レプリカ)、現在の御当主様、武将隊の政宗さん、ほか甲冑隊も政宗だらけ。
これほど地元に愛されている大名も日本全国見渡してもそうはいないでしょう。
400年前の偉人にばかり頼ってばかりでどうかとは常々思っていますが
知れば知るほど面白い個性をお持ちで
そのセンス様々な形で取り入れられた文化遺産が数多く残されています。
これが
日本遺産「政宗が育んだ“伊達な”文化」です。
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