第321回 ありのままの魅力
今日は“オルレ”を体験してきました。
もともと韓国は済州島から始まったもので、
通りから家に通じる狭い路地
という意味だそうです。
自然を楽しみながら歩くトレッキングコースのことを指して言うようになり、
九州で導入したのをキッカケに、日本でも知られるようになり、我がミヤギでも取り入れることになったのです。
たまたま最近ウオーキングサークルのボランティアスタッフとしてお手伝いをさせていただくようになった縁で、
今回初めて宮城オルレの奥松島コースを実際に歩いて見たので、ご紹介します。
2、コースの魅力
オルレのコースは「あおみな」という案内所を起点に
松島四大観の一つ、“大高森”
馬の背状になった写真スポット“新浜岬”
椿の林が印象的な“稲ヶ崎公園”
海水浴場としても知られる“月浜”
松島湾三大貝塚の一つで考古学史上名高い“里浜貝塚”
などを巡りながら、全長10kmの道のりを歩きます。
それなりに起伏もあるので所要時間4時間、難易度中級とパンフレットには記載があります。
路行きの様子は同行した先輩ガイドが玄人はだしの撮影機材を用いた素材をFBに上げてくれるので、いずれリンクを貼りますね。
天候にも恵まれて、景色を楽しみながら踏破することができました。
と言いつつ本当は歴史についてガイドをすることが私の役割だったのですが、すっかりお客さんの1人になってしまった感が…
凝灰岩質の岸壁に洞穴が彫ってある景観とか、路傍の石碑などについては地元と共通なのでもう少し説明頑張っても良かったと反省。
この地には初めて世界一周した日本人!?という話題もあるそうなので、
もう少し、自分ができることを模索していきたいと思いを新たにいたした次第です。
3、オルレの可能性
オルレは過度に観光地化されたところではなく、そこに住む人々の暮らしも身近に感じながら歩くことも魅力の一つです。
自然を楽しむということからすると、山道と言った表現が適切な場所も少なくありません。
それでも、道に迷わないような工夫が“オルレ“ならではの方法で案内がされています。
道端の石にペイントされた矢印や
木に結えつけられたリボンなど
景観への影響を最小限にした工夫という点では共感できます。
またオルレを踏破したことを申告すると案内所で缶バッチをもらえるというのも嬉しいこと。
このような小さな配慮の積み重ねが満足度向上につながっていくことでしょう。
一方でまだまだ伸び代も感じました。
この地域は東日本大震災で大きな被害を受けていますので、一部まだ復旧工事が続いています。
また場所によってはしばらく景色に変化がないような地点もあり、
自分がコースを盛り上げる立場ならどうするかを考えたりしながら歩いていました。
グループでワイワイおしゃべりしながら歩っていれば気にならないのかもしれませんが。
次の機会があればよりグレードアップしたガイドを目指すとともに、
隣町の取り組みに学んで、地元でもオルレ的なコースに出来そうな場所がないか模索してみようと思います。
ぜひミヤギにお越しの際は、オルレ歩いて見ませんか。ご希望があれば個人的にガイドもいたしますよ。