第139回 わが子に語りたい歴史の話

1、究極に分かりやすく伝えること

わが家では7歳の娘と5歳の息子へ、読み聞かせの代わりに歴史の話をします。

今日は中国の古代。

秦の始皇帝まで。

よく展示解説や資料の作成について

小学校6年生にわかるように、

と言われることがあるが

7歳と5歳にわかるように歴史の話をするのは圧倒的に困難が伴います。

用語の解説もやたらと必要になるので、初めからできるだけ分かりやすい言葉で。

例え話をするのも一苦労。

この試行錯誤が正直面白いのです。

子どもたちの素直な疑問や、大人たちの視点では気付かない反応があるので

毎日とはいきませんが気が向いた時にやっています。

2、中国古代史のエッセンス

まずは文明の源は大河にあること。

洪水が肥沃な土壌を産むということを説明すると娘は理解していたようですが、息子は

洪水ってなに?

から始まります。

次に中国の都市は城壁で囲まれている話。

外敵から守る必要があるんだよ、と話すと

敵ってだれ?

以前ローマ帝国の話が印象に残っていたのか、遊牧民の存在はすんなり理解してくれたよう。

西周の幽王の妃、褒姒の物語は「狼少年」と似たモチーフでわかりやすかったのではないかと思います。

そして戦国時代。

儒家と法家の違いを説明する。

どうしたら世界は平和になるかの考え方として

儒家の教えは、誰もが道徳を学べば、家が治り国家が安泰になるという性善説。

法家の教えは、厳しいルールを作ればみんな罰を恐れて平和になるという性悪説。

ざっくりまとめすぎて正確とはほど遠いですが、子どもながらにエッセンスは掴んでくれた様子で

娘は

私は前者がいいな。

とのこと。

息子は

罰ってなあに?

とマイペース。

反応に性格が現れていますね。

3、我が家の子育て

分かりやすさの追求と、正確性を失わないことの両立は非常に難しいので

我が子を使って訓練するのは本当に為になります。

歴史って戦いばっかりだね

というグサッとくる指摘も受けましたし、

娘は今年の七夕の短冊に

平和な世界になりますように

と書いていましたし。

学ぶことばかりです。

親父めんどくせー

となる前、話を楽しんでくれている間だけかと思いますがもう少し続けていこうと思います。

一風変わった子育ての楽しみ方ですね。


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