第176回 心を研ぎ澄まして見えるもの
1、富士山が望めたとも言われた名山
今日は町内の小学生と一緒に坐禅をしてきました。
松島四大観(しだいかん)富山(とみやま)
その名は景勝に富むことから名付けられたと言います。
松島で最高に眺めがいいところで、住職の講話を聴いて、坐禅体験をする、そんな体験ができる小学生は大変恵まれているのではないでしょうか。
このお寺は坂上田村麻呂伝説に由来し、現在の堂宇は伊達政宗の娘五郎八姫が寄進して建てられたという由緒を持ちます。
2、地域が学校を育てる
よく地域と学校の連携を、とか叫ばれていますが、わざわざ行政が声を上げなければ実現できないようになってしまったこと自体が問題だと思います。
自分たちの地域の子どもたちは、自分たちで育てる、そんな気持ちがあっていいのではないかと思います。
幸い、我が子が通う小学校は全校生徒合わせても100名に満たない小規模校で、地域と一緒に行うイベントがほんとうにたくさんあります。
地域の方に指導してもらってキノコを栽培したり、芋掘りをしたり。
運動会などのイベント前の奉仕活動へのほとんどみんな参加してくれています。
行政とか教員とかに任せるのではない姿勢がすごくステキです。
3、場の雰囲気が作り出す心地よさ
住職の講話のなかで、いくつか印象に残っている言葉をシェアしたいと思います。
小学生向けに分かりやすく伝えてくれてはいましたが、一方で本質を捉えているような言葉もありました。
坐禅は忍耐力や集中力を鍛えるものである。
心を整え、呼吸を整え、身体を整える。
広い宇宙の中で我一人、ということを認識する。
実はこの住職とは普段の業務でも交流があり、事務的な手続きや書類仕事でよく話をしているんですが
お寺の本堂で、
いつもの作務衣ではなくフル装備?の袈裟を着て
講話と坐禅の指導をしていると全く雰囲気が違いますね。
宗教的な装置として場を作り出すことの効果を感じるとともに
そこに身を置くことの心地よさも感じました。
宗教分離に反するとか言われそうですが
お寺と深い繋がりを持つ地域では、これが地域連携になると思うので、胸を張って取り組んでいきたいと思います。
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