第119回 感動にケチをつけても
1、今年もこの季節がやってきた
夏の恒例行事、24時間を見ました。
感動の押し付けとか、チャリティなのに芸能人のギャラはどうなんだとか
否定的な意見も多い番組です。
実は私もこれまでほとんど見て来ませんでした。
特に旬の芸能人さんがマラソンしたりするのは全く意味がわかりません。
売れっ子で忙しい人なのに、無理くりトレーニングさせて、体壊したらどうするのでしょう。
挑戦すること自体が素晴らしいという風潮なのでしょうか。
2、伝える媒体よりも
それでも見たのは何人か気になる出演者さんがいたからでした。
そのうちの1人がYOSHIKIさんでした。
企画はやっぱりお涙頂戴の感動の押し付けでしたが、
11歳の全盲の男との子とYOSHIKIさんが武道館でセッションをするというもの。
物心ついた頃にはもう全盲だったにも関わらず、ドラムに熱中し、弱音や後ろ向きの発言をしたことがない、と両親の談。
ロック界の大物のYOSHIKIさんを前にしても、武道館での演奏も気負うことなく、堂々とした佇まいに見ほれてしまいました。
一方のYOSHIKIさんはというと、母性があふれ出るような優しさで少年を包んでいて、ステキでした。
しかもYOSHIKIさんはノーギャラで、逆に寄付した、と記事にはあります。
散々24時間テレビという番組を批判的にみていたのに、お恥ずかしい限りです。
結局は何を伝えるかではなくて、誰が伝えるのか、が大事なのか、と再認識しました。
3、その行為の根底にある精神
そもそもチャリティという言葉、というか募金という行為があまり好きではありません。
子どもたちがなけなしのお小遣いを寄付することよりも、自分にしかできないことで救うことを考えさせた方が教育的にもいいのではないでしょうか。
千羽鶴が被災地の迷惑になっているということも耳にしました。
また、町内会の役員をやっている立場ですごく疑問に思うのは、緑の羽とか歳末助け合いとかの募金が強制徴収になっていること。
自主精神はどこに行ったのでしょうか。
払う側としても、信条をわざわざ説明して波風を立てるのも億劫だからと言われたとおり払っていましたし、集める側になっても、全戸が募金してくれる前提で考えているので、募金しない家庭があると計算が面倒になる、という事情もあります。
同じ金額を使うなら、クラウドファンディングで、使途が明確になっている事業で、貢献している感を得ることができるリターンがある方がいいと考えてしまいます。
みなさんはどう思いますか。
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