第234回 キャラの手も借りたい
1、職場にご恵送シリーズ 25
文化財せんだい No122
速報! 仙台発掘調査
仙台市教育委員会文化財課で発行している
リーフレットが職場に送られてきました。
この号は平成30年度に調査された遺跡、
郡山遺跡、鍛治屋敷A遺跡、六反田遺跡の紹介と
今年度の事業、
第68回文化財展の開催、林子平ゆかりの地の説明板設置などが紹介されています。
史跡陸奥国分寺・尼寺跡で近くの高校生がガイドボランティアとして活躍していることや、
夏休み親子見学会として仙台城跡で実施された教室、
中学生が職場体験として発掘調査や出土遺物整理に取り組んだことなど
活用事業の取り組み紹介も充実しています。
そして明治150年を記念した連載は会津白虎隊の生き残り、飯沼貞吉の墓所を紹介しています。
バックナンバーも公開していますので興味を持たれた方は是非ご覧ください。
2、内容よりも気になるイラスト
さて、ここで気になったのは
こんなキャラや
こんなキャラ。
鬼瓦と円面硯という出土遺物をモチーフにしたキャラクターです。
実はこれは私が仙台市の文化財課にいた時の先輩が描いたものでした。
絵心というかセンスのある人が羨ましい。
なんでこの話題をだしたかというと、以前のnoteでも触れた、宮城県山元町で
推しが激しいなぁと感じたからです。
文化財関係の会議だけでなく、他の分野の会議で渡される資料にワラワラ湧き出てきていて目にする機会が多いんです。
接触回数を増やして認知を図ろうというマーケティング方法でしょうか。
仙台市の例と山元町の例をみて、うちも何かいいキャラを作れないかと考えていた次第でした。
3、縁と愛着
実はうちの町にゆかりがあって、知名度がある方も少なくないんですよ。
伊達政宗が菩提寺とした瑞巌寺と、奥様のめご姫さんのお墓はわが町にありますし、
徳川家康の六男に嫁いだ、政宗の長女五郎八姫(いろはひめ)さんのお墓もあります。
平安時代の征夷大将軍として知られる、坂上田村麻呂が蝦夷との戦いに向けて戦勝祈願で建立した寺社もありますし、
鎌倉幕府の執権、北条時頼の廻国伝説も残っていますし、
もっと言えば西行法師の伝説もあります。
しかし、どれもしっくりこないんですよね。
一度訪れただけとか、出身地ではなく終焉の地だったりとか、郷土の偉人という感覚はあまりありませんね。
そうするとやはり出土遺物の擬人化でしょうか。
個人的にはわが町に伝来する名宝のこの子
なんていいかと思うのですが、こちらも本来は仙台のお城を飾った障壁画だったものを屏風に仕立て直したと伝わっています。
ひこにゃんやくまモンみたいな活躍ができるキャラクターができれば、と思いつつ
若干ゆるキャラで町のPRをするのは時代遅れかなとも思います。
読者の皆さんはどう思われますか?
是非遠慮なくご意見ください。
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