第91回夢中になれることのすばらしさ
1、科学を楽しむためのイベント
博物フェスティバルというイベントをご存知でしょうか。
最新情報は公式Twitter(@hakubutufes)を参考にしていただきたいのですが、
自然科学、生物学、鉱物学、考古学などさまざまな博物的なモノを集めて展示・販売するイベントです。
2014年から東京は九段下で毎年夏に開催され、今年で5回目だったそうです。
来場者数は6000人を超える熱いイベント、それが博物フェス。
2、自発的に生まれるイベントの持つ力
実は偶然開催日に東京に旅行で行っていたため、直前まで行くかどうか悩んでいました。
結局は種々の理由で断念したのですが、あまりに悔しくて、
職場の隣の席の子にふとボヤいたら
私行きましたよ〜
とアッサリ。
入場券がわりのパンフレット
をみてさらに、
いよいよ来年こそは、
という気持ちになりました。
Twitterで戦利品をアップしている方の様子や同僚の話を総合すると
このイベントの魅力はなんといっても参加者が自分の好きな分野の作品を楽しんで製作して販売していること。
来場者は愛情溢れるマニアックな製作者のお陰で、科学の最先端に触れることができるのです。
子どもたちに科学の最先端に触れてもらおう!
というイベントは夏休みのこの時期、各地の大学や自治体主催で行われています。
もちろん大学の研究者や一流企業がブースを展開して最先端の技術に触れさせてくれるのは貴重な機会ですが、少し敷居が高くないですか。
かくいうわが町も一昨年から科学イベントを実施していますが、どうもしっくりこないところがありました。
イベントを立ち上げた時の担当者が熱い思いで企業や大学に営業をかけたのは知っていますが、実際蓋を開けてみると、小学校低学年の児童には少し難しい内容だったり、一般向けでない企画だったりと物足りなさが残る結果でした。
それに対して博物フェスは完全に個人やサークルで自主的に参加している形になっています。
中には子どものおこずかいで買えるグッズもあるでしょうし、売り子の大人たちは自分が好きなものを売り込みたいというキラキラした目で来場者に接しているでしょう(想像)。
誰かに頼まれたわけでもなく、ただ自分が好きだからやっている、その気持ちは子ども達にもきっと伝わるのではないでしょうか。
3、地域へ活かす
つまり、博物フェスは東京で全国区でやっているイベントですが、
その縮小版を地方でできないかな、と思ったわけです。
行政が主導でやるといつも面白くなくなるから、あくまでもこちらは支援に専念して、場所を提供するとか。
ものづくりとか調査研究、というと大げさですが、徹底的に調べることにはまっている大人がこんなにたくさんいて、みんな幸せそうだと子ども達に見せたいのです。
きっと実現できるよう、計画を温めておこうと思います。