第34回歌舞音曲
1、導入
パークフェスティバルというイベントがありました。
街中のあちこちでバンドが演奏しているのを散策しながら楽しむイベント。
最近はやっているのかあちこちでやっていますよね。
海と青空、そして歴史的建造物をバックに演奏している姿を見ていて正直気持ち良さそうだな、と思います。
2、音楽の効果
わが町が誇る古刹にも音楽は届いていたでしょう。
千年の時を経た仏像には現代の音楽はどのように感じられたのでしょう。
そもそも仏教に音楽はつきものです。
仏教誕生の地ではあるインドもそうですですが、法要は歌舞音曲と極彩色の花、そして香が焚きしめられているの本来の姿です。
うちの町のお寺の本堂にも極彩色のふすま絵や立体感あふれる彫刻に満ちています。彫刻の中には迦陵頻伽という天女のような姿をして楽器を演奏しているものもあります。
近年ではユニークベニューといって
歴史的建造物などで音楽イベントを行うようなことも増えています。
昨年は本堂でオペラも行いました。
お寺を菩提寺としている、お屋形様も能が大好きだったのできっとお喜びになったでしょう。
3、学芸員の関わりは
私自身は音楽にそれほど造詣は深くありませんが、その力は絶大だと感じました。
文化財に親しみを持ってもらい、雰囲気を好ましく思ってくれれば、守っていくことに理解を示してくれるようになるでしょう。
ただ、その際には少しでもその場所の歴史性を語る必要があるでしょう。
納得させれらるストーリーがあれば、より人を惹きつける場所になってくれるはずです。
場所の魅力をしっかりと語れる存在、それが町の学芸員だと思います。
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