タオル工場へ行く
兎に角現場好きな私
ご縁ができ泉州の神藤タオルさんへお邪魔。
数年前に和歌山の雑貨店で出会った「インナーパイル」と言うガーゼでパイルを織り込んだふわっふわのタオルを作られているのが神藤パイルさん。
当時寝具業界にいたのでこのタオルでケットを作れば売れるだろうな!!と思った。
当時の寝具店オーナーに提案はしてみたものの反応鈍く。。。
まぁ何れはどこかのお店さんがチャレンジされるだろうなと思った。
昨年だったか神藤パイルさんのHPでオーダで作られていることを知る。
やはり要望でますよね!納得。。。
インスタでご縁ができ厚かましくも工場へお邪魔してきました。
基本のタオルはこちらの高速機械で織るそうですが
あのふわふわインナーパイルはレトロな織機
このシャトル機でないとできないそうです。
どんなに技術が進歩しても新しい高速機ではあの独特の風合いがでないそうです。
そこは和歌山ニットの吊り編み機と同じ。。。
泉州でもシャトル機でこの風合いを出せるのは神藤パイルさんだけだそうです。
今はもう作ることができないヴィンテージの機械たちは良い仕事をするんですね。
和歌山ニット工業組合の加盟54社中(2022年調べ)でも吊り編み機を稼働させているのはたしか4社のみとなっているはず。。。
和歌山ニットでも最近この吊り編み機を主力とした工場さんへ新卒の社員さんが入社したという明るいニュースも聞きました。
神藤パイルさんの見学で一番に感じたのは事務所も工場も若い方々が多い事。
まだ研修期間中の新人さんが先輩職人さんに指導を受けていました。
こういう姿を拝見すると嬉しくなってしまう。
それとこんな場所
シャトル機やレピア機の部品置き場!!!!
埃もそのままが萌える!!!
こちらの工場でも房耳を編んだりする作家さんに提供されているそうです。
これを廃棄するには工場さんもそこそこお金がかかりますが、喜んで使ってくれる方の所へいくとWin-Win
タオル業界は今治が有名ですが泉州は日本のタオル産業発祥の地だそうです。
泉州タオルは後晒し製法。
タオルが織りあがり、形になった後に晒しを行い、最後に糸に付着した不純物やタオルを織る際に糸につけた糊を綺麗に取り除くのでとても清潔感があります。
タオルを織ってから色を染めるのでデザインはシンプルなものが多く、縮みにくいため業務用にも最適だそうです。
和歌山のお隣、泉州のタオルを深く知る良い機会をありがとうございました。
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