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【障害者福祉・教育・就労関係者向け】就労定着支援とコミュニティの必要性

はじめまして!つなぎBAの主宰をしている石井です!

今回は、なぜ”つなぎBA”を始めたのか?について少し語らせてください。

【つなぎBAとは?】


「就労定着支援」という言葉をご存知ですか?

就労定着支援とは、2018年4月から始まった改正障害者総合支援法に基づくサービスです。一般就労をしている障害のある方が長く職場に定着できるよう、福祉サービスを提供する事業所がさまざまなサポートをします。

個人的に現状の就労定着支援は、本質をついていないと考えています。

なぜかと言うと、

それは、「就労定着支援」の内容があくまで、「職場」でうまく適応するように課題解決を図るという支援が大半だからです。

職場に適応できるような支援を通して、なんとか気持ちや行動を調整していくのが「就労定着支援」なのです。

そんなの当たり前じゃない?

と思うかもしれませんが、障害者雇用における「就労定着支援」にはプライベートが起因で職場でうまくいかないものにアプローチすることが難しい現状があります。

生活のなかで仕事とプライベートの割合を考えると・・・

私達の生活を単純計算すると、

1週間=24時間×7日=168時間

働く時間は、1日=8時間×週5日=40時間

プライベート(睡眠時間含め)は、168時間ー40時間=128時間

1週間の約80%は、プライベートの時間です。

つまり、

仕事20%・プライベート80%

が私達の日々の生活の割合になります。

そう考えると、このプライベートの80%を充実させたほうが、明らかに仕事にもいい影響を与えられるのではないでしょうか?

「就労定着」の本質は、プライベートの充実

ある就労支援をされている方が書いたこの記事にとても共感しました。

「仕事」に対する価値観は人それぞれですが、就労支援の現場感覚として思うことは、生活するために仕事をしている障がいのある人は多く、もちろん仕事が楽しくて「仕事のために頑張ってます」という人もおられる一方で、「仕事のための生活」よりも「生活のための仕事」と捉えている人のほうが多数派だと感じます。
【ミルマガジン:職場定着の秘訣は、プライベートの充実度】

ある福祉事業所に勤めていた方がいらっしゃいました。職場には無遅刻・無欠勤。作業態度もまじめで、仕事場ではとても評価が高い方。

一方で、

その方は、家に帰ってきて、最初することは、奇声や大声を発しながら、階段の上り下りを30分くらい繰り返すこと。

それから、ご飯を食べて、風呂に入り、寝て、職場へ行く。

という毎日を送っていました。その方は、半年もしないうちに退職されました。

また、ある方は、通勤中に友達とメッセージのやり取りをしていて、その友達の一言に傷つき、その日から職場での仕事に手がつかなくなりました。ジョブコーチや就労定着支援を使いましたが、一向に回復せず、そもまま退職されました。

この方々は実際に私が携わった方々です。

一方で、

職場で嫌なことがあったりしても、

その気持を共有する場や自分の活躍できる場、居場所や人とのつながりがある方は、その嫌なことを乗り越えていける力を発揮し、勤続10年という実績を残した方もいらっしゃいます。

そんな中、たくさんの障害者の方々とか関わってきて感じたことは、

いかにプライベートを充実させるかが、「就労定着」の本質なのでは?

ということでした。

つなぎBAをとおして、QOLの充実へ

私は仕事柄、働きたくても、働けない方々をたくさん見てきました。

そんな環境にいると、今、仕事をしている方々は本当にひと握りの方々なんだと思っています。だからこそ、働けている方々が、辞めてしまうことはもったいないと感じてしまいます。(もちろん、健康が最優先ですが。)

また、「働く」ことが人生のゴールではありません。

だからこそ、80%のプライベートをいかに充実させるかが、人生を充実させることに繋がるのだと思います。

そこで、私は自分の居場所があり、活躍の場があり、人と繋がれる場がある環境が必要だと考えました。

その環境があれば、職場や家で、嫌なことがあったとしても、第3の場所として、自分の居場所があるので吐き出せて前向きになれるのでは?

さらに、それが自分が活躍の場であれば、自信がつき、職場の自信にもつながるのでは?

それが現在、運営しているコミュニティの

つなぎBA 〜あなたの好きをいかせる場〜

です。

ここでは、障害をもつ働く人、働きたい人、彼・彼女らの支援をしている人

が集まり

ある人は自分のしたいことをイベントとして実現したり、

ある人はそのイベントに参加したり、

また、ある人は自分のしたいことをプロジェクトとして、仲間を集めて実現に向かって活動したり

その活動を認められ、つなぎBAから表彰されたり

新しい就労移行支援事業所につながったり、

自分で事業を起こしてみたりなどなど

様々な新しい経験と体験をしています。

このつなぎBAという環境では、今まで選択肢としてなかったことやできなかったことが、広がっています。

そして、仕事にもやる気がでて、新しい仕事についた方もいらっしゃいます。さらに、自分で生活のなかで目標設定し、それに向けて仕事をやり遂げる姿も見られています。

まさに、QOLが充実している状態です。

居場所・活躍の場・人とのつながりも、就労定着支援の視点になってほしい

「就労定着支援」が仕事の視点になっている現状の法律では、

このつなぎBAが関係機関と連携して、プライベートもカバーしていく必要があると考えています。

つなぎBAは、営利でも、非営利でもなく、純粋に社会課題の解決をすることが目的です。

そして、就労支援機関では、カバーできない範囲をつなぎBAがカバーすることで、仕事とプライベートの充実につながり、人生が楽しく、豊かになっていくと考えています。

つなぎBAが目指していることはシンプル

究極、つなぎBAが目指しているのは、

「一人ひとりが幸せに生きること」です。

そのためにつなぎBAでは、いろいろな環境を用意しています。

キーワードは、「居場所」「活躍の場」「人とのつながり」。

ぜひ、一度つなぎBAをのぞいてみてください!

そして、よろしければ一緒に楽しみませんか??

つなぎBAはいつでも、あなたを待っています!

あなたとつなぎBAでお会いできたら嬉しいです!

最後まで、読んでいいただきありがとうございました!


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