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智慧の火で煩悩を燃やす

バガヴァッドギーター 本読み会31回目


この時の本読み会は飛行機の中でしたので、お休みしました。なので1人で復習です♪

毎週火曜日8:30〜9:00zoomで行っています。

本はこちらを使っています

本読み会で、私が印象的だったところを書き残しています。

共感いただけたらとっても嬉しいです♪

今回は四章23〜27節です。


第四章 智慧による行為からの解放

1.神々の機嫌を取らなくてよい

23節
執着することなく、また(自分が行為しているという思いから)自由であり、さらに心の中にゆるぎない神についての智慧があれば、その者が神への護摩供養(ヤジナ)を執行することでその行為は全て消滅する

科学で解くバガヴァッド・ギーター


奉納の行為、供物、祭式の火、祭官の全てが一つという意識、それは解脱したものの意識。


人はとかく、「私が」やった、「私の」おかげ、と成果を自分のものにしたがるものです。

「私が」という思いが消えていれば、そこには全てが、あらゆるものが神様(絶対者ブラーフマン)となるのでしょう。


25節
ヨーガ行者たちによっては特に神々の機嫌をとろうとして、護摩供養(ヤジナ)を執行している。
しかし他のヨーガ行者たちは、真我そのものを絶対者ブラーフマンである火の中に供物として捧げ(ヤジナ)ている。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


神々の機嫌を取るっていう言葉、
人間的な感覚ですよね。


神々を喜ばせようと、褒められたい、
特別になりたい、それは人間的な勘違いのように思われます。

もし私が万能の神だとしたら、その行為は見抜いてしまうでしょう。あなたはあなたのやりたいように。


絶対者ブラーフマンの火の中に自分の真我を焚べることは、自分が神々の手足となり働く無私の行為と思います。


神々の機嫌を取ろうという思いは、そこに取り引きの思いが隠れていませんか?


2.内なるヨーガの火を燃やせ

27節
他のヨーガ行者たちは、感覚器官のすべての働きと生気(プラーナ)の働きとを智慧(ジナーナ)によって点火された自制(サムヤマ)というヨーガの火(ヨーガ・アグニ)の中に、供物として捧げている


私は解脱していない意識なので、
他のヨーガ行者の場合を参考にしますね。


火🔥というと、外のアッチチの🔥だけでなく、ヨーガの火🔥は内側です。


✔︎感覚器官の対象物を感覚器官の🔥火へ
✔︎感覚器官の働きと生気プラーナの働きを、智慧によって点火🔥された自制(サムヤマ)というヨーガの🔥火の中へ


サムヤマとは、集中に始まる内的ヨガ、深い瞑想のことです。


どのように内なるヨーガの火🔥を燃やすかは、ヨガの呼吸法や八部門のヨガ(アシュタンガヨガ)の行法。

❶禁戒(日常生活でやってはいけない5つのこと)
①非暴力 言葉や心でも傷つけない
②正直 嘘をつかない
③不盗 盗みをしない
④禁欲 必要なところにエネルギー
⑤不貪 必要以上に欲しない

❷勧戒(日常生活で勧められる5つのこと)
①清浄 心身、環境を清浄に保つ
②満足 当たり前に今あることに感謝
③苦行 与えられた役割を果たす
④読誦 心の成長や導きとなる本を読む
⑤信仰 大自然や宇宙の流れを信頼し委ねる

❸座法 瞑想のためのポーズ
❹調気法 呼吸のコントロール
❺制感 感覚を制御し内側に向ける
❻集中 集中の持続
❼静慮 感覚の制御と集中が自然になる
❽三昧 サマディ悟りの状態

八部門のヨガ


ヨーガの内なる智慧の火によって、迷いや煩悩を燃やす。

禁戒、勧戒、座法を充分に行ずれば、すべての内的心理器官の活動を制御することができる。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


内的心理器官は、記憶の袋、我執(エゴ)、意思(感情)、理智(思考)です。


そのように感覚器官の働きを供物として捧げるとどのようなビジョンが現れるかも本には書かれています。ちょっと面白いので紹介いたします♪

呼吸は緩慢で微弱になる。さらに静慮を続けるにつれて知恵の光が見えてくる。この光は無智さを拭い去り、知覚器官や運動器官のまだ残っている活動を止滅させ、さらに深い凝念の状態へと導く。

自分の呼吸を忘れ、肉体を忘れ、周囲の状況を知覚せず、精神が肉体から分離したことを知覚する。

光の色は最初は暗赤色であるが、中間の意識状態では輝く太陽の色、最後は満月から光のような冷たい白色に変わるのである。

科学で解くバガヴァッド・ギーター



私の体験は、こういうことだったのか…と、理解できました。


プラーナヤーマとマントラを心で唱え続けた時に、真っ白な眩しい世界に自分があるようでないような、ないようであるような広がり。いつまでもここにいたい感覚。


内なるマントラが時々、私を思い出させる。その音が大きく聞こえ、マントラとマントラの間の静かさがなんとも心地よく、上も下もなく、広いのか狭いのかもなく、時間と空間がないような感じ。


なのにどうやって帰ってきたかって?


宇宙が目の前に遠くに窓のように広がり、そこがどんどん広がっていく、向こうにはとてもきれいな銀河や星々があり、吸い込まれていくような感じ。


すると、急に自我が現れて「帰れなくなるんじゃないの?」と怖くなって、目を開けました。目を開けると真っ暗な夜でとてもビックリしました。


一体になるというのは自分が無くなるのではないかという不安や恐怖の思いがブロックしているかも。そんな風に今は思います。(エゴちゃんの防衛。( T_T)\(^-^ )ヨシヨシ)

3.ヨガの呼吸法のひみつ

ヨガの調気法、呼吸法ともいいます。
プラーナヤーマともいいます。

ヨガは単なる呼吸のコントロールではなく、生命エネルギーのコントロールのことなんです。

ヨガは呼吸のコントロールを大切にします。なぜなら、心と身体を繋ぐ架け橋となるのが呼吸、息だからです。


あなたが怒っている時、どんな息をしていますか?あなたが緊張して恐怖を感じていたら、息はどうですか?


呼吸をコントロールすることは、見えない心の働き、また自律神経を手動でコントロールすることになります。

また、身体に流れるプラーナのバランスを整えてくれます。それが身体のバリアともなります。ネガティブなエネルギーからも守ってくれます。免疫力も高まりますし、本当にバリアです。笑

ヨガの呼吸法についても書かれていて、面白いし参考になるので紹介します。

左の鼻腔からゆっくり息を吸い、両方の鼻腔を抑えて、息を体内に留め、次に右の鼻腔から息を吐く。次に右の鼻腔から息を吸い、止息してから、左の鼻腔から息を吐く。これが1サイクル。吸息、止息、呼息の時間の割合は、1:4:2

科学で解くバガヴァッド・ギーター


ヨガ初心者さんは、無理に止息を入れないほうが良いです。

この割合は、あくまでも参考です。


心が静かになればなるほど、自然に息が止まる、第4の呼吸、完成された呼吸が現れます。呼吸は自然とゆるやかになり、瞑想が深まります。

調気法を十分に行うと、まばゆいばかりの光が見えてくる場合がある。この光は明け方の太陽の光のような鈍い白色である。この光はさらに薄暗い赤色、明るい赤色、白色、輝く白へとその色を変化させ、どこに注意を集中させるかによって、肉体の外部にも内部にもその光の色を見ることができる。

科学で解くバガヴァッド・ギーター


この光を見ることが目的ではありません。それを追ってはつまずき、障害となります。


ヨガの調気法の目的は、静かな心の状態を作ること。心身をケアすること。それによって、統合(合一)への道、独存在を目指すことが目的です。


由紀子

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