2024年の寄稿まとめ
12月である。この季節になると、抱負を聞かれる度に「来年は飛躍の年にしたいっすねw」とお茶を濁していたけれど、2024年の大きな変化といえば、いつの間にか2つのメディア様で記事を書かせていただいていることだと思う。noteを始めて7年、独学で続けてきた物書きが、こうして誰かの目に止まってフックアップしていただけて、素直にウレシイ。
というわけで、今年書いた寄稿文を以下にまとめ、振り返ります。
ムービーナーズ様
ムービーナーズ様は、題材の自由度が物凄いことになっていて、地上波放送も続編の予定すらない『フットルース』について書いても、こうして載せていただけている。これがデビュー作になりました。いきなり職場の不穏状況から始まり、「陰キャなのでプロムって怖くね?」をフックにして映画の紹介が始まるという、かなり技巧派の記事になっている。
2本目から、いわゆる「読まれ」を意識している。当時は『ゴジラxコング 新たなる帝国』の公開を目前に控えていた時期であり、その関連作として『髑髏島』をチョイスしたわけだが、記事公開時の評判としては「マジで知らん」「なに?」のオンパレードだった。本当に知名度が低いぞ『髑髏島』。これに気を良くして翌月は『パシフィック・リム: 暗黒の大陸』の記事にしようかと思ったけれど、それはさすがにメディアの私物化すぎたので自重した。
今年書いたどの文章よりも断トツで拡散され、読まれた記事。『劇場版ウマ娘』を、自分のようなウマ娘門外漢でも楽しめる、日本アニメ映画の新たな傑作である、という趣旨で書いた。ウマ娘ミリ知ら勢に届いたのなら、嬉しい。記事の緊急性を考慮し、執筆→入稿からあまり日を置かず掲載いただいた編集部のご判断にも改めて感謝申し上げます。
『デッドプール&ウルヴァリン』に備えて、監督&主演コンビのNetflix独占配信の前作をピックアップ。少し入り組んだ設定ゆえ、本文もあらすじの列挙になっていて、感想で個性を出すのに失敗した記事だと思う。それはそれとして、『アダム&アダム』はMCUとスター・ウォーズをガッチャンコした微笑ましい作品なので、みんなに観てほしい。
陳情枠その1。『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』について書きました。これが公開された翌日にチョッパーさんが体を張って宣伝してくれていて、完全にその影に隠れてしまって爆笑するなどした。キンプリは無事に続編の制作が決定したので、この記事も役割を終えたと思う。おつかれさま。
『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』を前に、仮面ライダースカル/鳴海荘吉の軌跡を振り返る記事。過去作を予習する暇のない忙しい現代人をケアする崇高な目的の下に書き進めていたら、筆がノッてしまい泣く泣く削ったエピソードも多い。吉川晃司氏の役者魂がすごすぎて、関連書籍のインタビューでほとんど全員のテンションが「吉川さんって凄くってェ……」になっているのが面白いんです。
庵野秀明がヤマト新作を手掛けることになり、大慌てで『宇宙戦艦ヤマト』を観た気づきを、そのまま掲載いただいた。庵野さんの作品で一番自分が気に入っている「リズム」と「段取り」の美学の始祖とは、『ヤマト』だったのだ!というアレです。結構お気に入り。
『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』の公開後に書いたレビュー。実写過去作をどれだけ受け継ぎ、どんな色を足したのか?というテーマで書き進めた結果、『仮面ライダーW』が今なお深く強く愛されていることに感慨深くなり、書きながら少し泣いたことがある。10年を経て今なお関連作が続き、観た人全員がハッピーになる作品って、そうそうないんですよ。我々はその奇跡と、並走している。
これまたNetflix配信作品から、ドイツ産ブラックコメディドラマをチョイス。タイトルはもちろん「おジャ魔女カーニバル!!」オマージュだが、誰も言及してくれないので自分でツイートするというダサ行為に走ってしまった。
Gamer様
Gamer様でのデビューは『REYNATIS/レナティス』について。初のゲームメディア様での掲載がフリューになるところが、実に私らしいと思いませんか。
『REYNATIS/レナティス』はかなり人を選ぶゲームであり、世界観を優先して実装するあまり実装されたシステムのことごとくがプレイヤーにストレスを与えかねないという大胆な作品であったため、そのことを伝えるのに徹した覚えがある。“万人”ではなく、“刺さるかもしれない”人に届けたいが故の記事。自分の中でもかなり気を遣って、良いところ悪いところを包み隠さず書かせていただいたし、その意図を汲んでいただいた。
とはいえ、読んでくださった方にそれが充分に伝わったとは言い難く、悔しい思いの募る一本だった。
Gamer様での寄稿が少ないのは、私自身がビデオゲームを遊べていないが故の怠慢であり、この分野へのアンテナの弱さをひしひしと感じる年の瀬であった。
年末年始企画ということで題材の自由度があり、『GIGABASH』のゴジラDLCについて書かせていただいた。でも、その本懐は陳情枠その2で、いまだ日本での販売が差し止められている?ウルトラマンDLCの解禁に向けて声を挙げるべく、やりました。
詳しくは記事を参照いただきたいのですが、初代、バルタン星人、ティガ、カミーラがゴジラやギドラと闘う画を、実際に観てみたくないですか!?その夢を叶えるためにも、ぜひ応援をいただきたい記事。
未来へ
なんだか、適当につけたアカウント名がこうしてメディアに載り、記事の数々が名刺代わりになっていくと思うと、7年前の自分に「ちゃんとせぇよ」と言いたくなってしまう。よくこんな怪しいアカウントにお声掛けしましたね。各社様のご配慮に感謝申し上げます。もちろん、読んで応援してくださった方々にも。来年もどうぞよろしくお願いします。
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敬 具