アイドルは、遊びじゃない。
ドーモ、ツナ缶さん改め、伝書鳩Pです。
突然の改名、驚いたと思う。このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。何があったかはこれからじっくり話すから、まぁそこに座って、どうぞ。
きっかけは非常にシンプル、いつもの流れさ。ここに「note」ってSNSがあるじゃろ?ここには、自分の好きなコンテンツをホメホメすることが大好きな人がいっぱいいて、絶えず人のオススメが目に入ってくるんだが、今朝目に入ってきたのがコレだったんだ。
そう、アイマス。正式には『アイドルマスター シャイニーカラーズ』なんだけど、おれはこのテキストに心底感動したんだ。このテキストには、一人の女の子、いや、「ふゆ」への想いとか愛とか、そうゆうキラキラしたものがいっぱい詰まっていて、とにかく良さが溢れてたんだよ。
それからおれはシャニマス…『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の略称らしいんだけど、それについて調べまくった。だが目につくのは攻略wikiだの招待募集の掲示板だの、とにかく福利厚生がなっちゃあいない。だからおれは、noteという荒野にそれを求めた。「誰か!誰かおれにシャニマスの知識を与えてくれ」ってね。
そしたらまぁわんさかと、先駆者の骨が砂漠の肥やしになってるのを見つけて…おれの心はひどくざわめいた。たぶん、おれが求めていたエンターテインメェントッ!がここにあるって。だって可能性感じたんだ そうだ…ススメ!ってね。
こうしておれはプロデューサーになった
それからは早かった。『アイドルマスター シャイニーカラーズ』はPCブラウザとスマホアプリでセーブデータを共有できるゲーム。まずはPCで遊びつつ、片手のスマホにアプリをダウンロード。ブラウザ版は起動が早く動作もサクサクで、気軽に始められるのが最高だ。
ここで正直に告白するとだな、おれは『アイドルマスター』というコンテンツに触れたことがなかった。敬遠していたんだ。ラブライブ!はすきか?ゾンビランドサガは??当然だいすきだ。おれも早く結婚しろと急かされる歳になって、自分より若い女の子(次元の向こうにいる)の夢を応援している場合ではないのだが、憧れとか夢に向かって突き進む人の物語はだいすきだ。だがアイマスは歴史が長く、キャラクターや楽曲の数も膨大で、中々新参者にはハードルが高い。だが、シャニマスはリリースから1年と若いタイトルで、覚えるべきアイドルもたった19人。入門するに相応しいタイトルが、シャニマスだったんだ。
とはいえおれはなにもちしきがない。砂漠の酒場に丸腰で来るアホを見たことはあるか?それがおれだ。隷属と搾取に塗れたこの現世において、おれはあまりに無知で無垢な…女の子の夢を背負うには未熟すぎたんだ。
スマホゲーとして画期的すぎる
シャニマスはそんなおれにもやさしいチュートリアルを用意してくれていた。一緒に天下を取ると誓ったアイドルを編成し、レッスンでパラメーターを上げ、お仕事で自分を鍛え、オーディションを受けて番組を勝ち取り、規定以上のファンを獲得することで次のランクへ進む。目指すはアイドルの祭典「W.I.N.G.」での優勝。アイドルにはそれぞれストーリーがあり、W.I.N.G.優勝というゴールは共通だが、それまでの過程には個人ごとのドラマがあって、プレイヤーことプロデューサーの感情移入をより誘うものになっている。
シャニマス、何がすごいかといえば、アイドルのストーリーがちゃんと最後まで遊べる(読める)ということだ。おい待て、おれはなにもおかしいことは言ってない。スマホゲーってのは基本「終わらない」ことが重要だ。プレイヤーに長く課金してもらうためには、ストーリーやキャラを小出しに追加して、末永く付き合っていく関係がベストとされてきた。シナリオをウリにしたスマホゲーもたくさん増えてきて、確かにめっちゃくちゃ面白いのに、あるところでスパッと打ち切られ、「第○章は〇月配信!」なんてアナウンスを見て、ガッカリしたことがあるはずだ。
だがシャニマスはこれがない。買い切りのゲームと同じように、ダウンロードした瞬間から、全てのアイドルのシナリオを読み進めることができる。ガチャとか定期イベントとか、そういったスマホゲーらしさや期間限定のものだってあるが、基本骨子はすでにお前の手中に収まっている。ティンときたアイドルをプロデュースし、エンディングまでを遊びつくせる。これがホントに無料でいいのか!?バンナムはバカなのか?????
いや、真のバカ、愚か者はおれだった。ここからがシャニマスの真骨頂にして、すごいところだ。シャニマスは「負けることを前提にした」ゲームだ。おれはその真理に気づいたとき、全身の震えが止まらなくなり、だらしなく鼻水を垂らして、雄叫びを挙げた。荒野だ。おれはまだこれがありていのスマホゲーだと、ナメきっていた。だがコイツは、もっと硬派なそれだ。死んで覚える系のゲームだった。
このゲームの基本はストーリーモードにあたる「プロデュースモード」を通してアイドルを育成し、「W.I.N.G.」に挑む。ストーリーが終了したアイドルは「ライブアイドル」という概念になり、「フェス」に参加できるようになる。このフェスが疑似対人戦のことで、他のプロデューサーが選び抜いたアイドルたちと闘うことになる。「俺が育てた最高のアイドル」同士をぶつけ合う、プロデューサーたちの熾烈な争いこそが、メインのゲームである。
これを読んでお前の心に浮かんだのはそう…「パワプロ」だ。クラスメートがユニフォームを泥だらけにして甲子園を目指す中、オマエたちが部屋に籠って変化球全種投げれるピッチャーとか量産してた、あのパワプロ…そのカワイイ版だ。だが、ゲームの難易度は決してカワイイではない。
このプロデュースモード、先へ進むごとに道のりは険しくなり、期間内に規定数のファンを集められなかったり、準決勝や決勝で敗れゲームオーバー、なんてことは日常茶飯事だ。また、パロメーターの成長や審査員の流行や攻撃(アイツらはおれのアイドルを口汚く罵ってくるサイテーの輩だ)対象など、運に左右される場面も多い。それに対しこちらは、効率的なステータス強化の手段を考案し、幾度となく挑戦し、終了時にもらえるトレーニングチケットでサポートアイドル(装備に該当する概念)を強化する。サポートアイドルの基本性能は次回のプレイに持ち越せるので、次はよりよいプレイになるよう、ひたすら走りまくる。フェスで稼いだ金をトレーニングチケットにつぎ込み、またサポートアイドルを強化する。そうゆうサイクルで、シャニマスは周っている。
このゲームは、安易に頂点を覗かせたりはしない。思考と努力を重ねることで一歩ずつ上へ、上へと這い上がっていく、泥臭いゲームだ。一回のプレイがとてもスピーディなのも、トライ&エラーを前提とした難易度ゆえの配慮だろう。これもまた画期的で、このサイクルに気づけない限り醍醐味がわからず、さっさとアンインストールするへなちょこも出てくるだろう。だが、そんな奴はどうだっていい…そうゆう姿勢が、開発者からのメッセージだ。アイドルは甘くない、二次元だってそうだ。そう言わんばかりの気迫を、ひしひしと感じられる。
このユーザーを突き放したゲーム性、少なくともこれまでのスマホゲーにはない、どっしりとした遊び応えを有している。そして何より時間を忘れてプレイしてしまうのは、「俺が!!!!お前を!!!!!!トップアイドルにしてやるからな!!!!!」と思わせる、秀逸なシナリオだ。彼女たちは「W.I.N.G.」への道が閉ざされた時、悲しそうな顔をする。それでも、これまでの道に悔いがないと気付いた者、アイドルを続けると決心する者、反応は様々だ。そんな気持ちを胸に、プロデューサー(おれ)に笑顔をみせてくれるアイドルたち。次は…次こそは…。おれはこの感覚を知っている。そう、ほむほむだ。ほむほむも、望んだ未来のために何度も同じ時間を繰り返し、その度に傷ついて、それでも諦めなかった。全ては、大切な人の笑顔のために―。そう、プロデューサーはみんな、ほむほむだ。
そのために、まずは覚悟を決めよう。ほむほむが眼鏡を外したように。まず、アイマス界ではプレイヤーの分身たるプロデューサーのPをハンドルネームにするのが決まりらしい。ならばおれは、今日から伝書鳩Pだ。なぜ伝書鳩かって?おまえは真の漢の映画『バーフバリ』をまだ観ていないのか??ならまずはバーフバリを観て、心のインドを充分にたぎらせ、シャニマスを始めろ。暴君を焼いた25年の怨念こもった炎を胸に、アイドルの世界に飛び込め。ヤシの木(公式)をここに置いておくからな。
そしておれはいま、5回目のプロデュースモードに励んでいる。まずはフェスで勝利するためにも、手数を揃えなければ話にならない。きっとこれも、苦い結果に終わるだろう。手塩にかけて育てたアイドルも、頂に到達できるかは怪しい。それでも、おれは諦めない。全てはお前をトップアイドルにするために、出来る限りのことはしよう。攻略情報なんて軟派なものには頼らない。いつかの日の栄光のため、走り続けるんだ、この果てしないアイドル坂をよ―。
ところで推しの話してないな?????
わかってる、わかってるって。おれが誰と天下を目指してるかって話だろ??落ち着けって、テキーラもう一杯いっとけって。
あの、まずは黛冬優子と言いたいところなんですけど、おれがプロデュース童貞を捧げたのは「桑山千雪」だったんですよね…。エヘヘ。いや、あのね、なんか最初の方のガチャでSR出たから使ってみようかなーなんて思ってたのに30分後には「ぢゆ゙ぎざん゙げっ゙ごん゙じでぐだ゙ざい゙!!!!!!!!!」になったからね。
千雪さん、まぁ年下なんだけど、さんを付けたくなるほどにしっかりしたお姉さんタイプで、しかも社会人なんですよ。雑貨屋で働いていて、当初は兼業でアイドルを始めるんだけど、自分のやりたい仕事に悩みながらも一生懸命頑張る人なんだ。手先が器用でかわいい小物を作るのが趣味で、とっても女の子なんだけど、ユニットでも保護者役を務めるくらい包容力があって、見る人を癒すアイドル…。あっこれすきだ…ってなるでしょ。応援したくなるでしょ。
そんなわけで、まずは一人、True End を目指して突き進むとする。気が向いたらまた書く。どうも、伝書鳩Pでした。先輩方、どうぞよろしくオナシャス。