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稲荷前古墳群から市ヶ尾横穴墓群へ(2)

 ここはお墓の集合団地か? 住宅地に突如現れたミステリーゾーン

(1)からの続きです。

市ヶ尾横穴墓群への道のり

 稲荷前古墳群から来た道を戻ります。旧大山街道に入りバーミヤンが見えてきたら、その手前の側道を進行方向に対して左折します。(バーミヤンを越えて左前方の坂道に入ってはいけません。急坂のうえ、時間を大幅にロスします。はい、私の体験談です。)
 そこから小学校を目指し、小学校を右手に見て直進するとその先に「市ヶ尾遺跡公園」が現れます。市が尾駅からは10分ほど、稲荷前古墳群からは15分ほどで到着するでしょう。トイレも駐車スペースもあります。

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 ちなみに、古墳は土を盛ったお墓を意味するので、専門的には横穴墓というらしい。

A群

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 広場の奥まった斜面の元に、複数の穴が見えてます。近づいてみると…

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 全部で12基。扇型に広がっているので、全景を撮るのが難しい。横穴の表面は、保存のためコンクリートで固められている。

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 向かって左側の4基(A-1~4)。6~7世紀ごろに作られ、年代によって形状に特色もあるようだ。

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 中間の6基(A-4~9)。更に右奥にも3基ある。

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 そのうちの1つにお邪魔させていただいた。こちらはA-8号横穴。

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 入れそうだが、ちょっと怖いのでここまでにしておく。公開されている玄室は内側も固めてあるのだろうか?

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B群

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 A群の右端から回廊のようにB群へとつながる遊歩道がある。素敵なアプローチで、ワクワク感が倍増。

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 B -1~3号横穴。ゾウが3匹並んでいるように見える。

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 B-2号横穴の内部。

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 B-6、7号横穴。B-6がこの古墳群の中で一番最初に作られたようだ。先祖代々一族がここに埋葬されたのだろうか?

参考資料

(20210522追加しました)

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横浜市域の後期古墳ならびに横穴墓群について(鈴木重信)


 多摩丘陵を鶴見川とその支流が削ってできた段丘が、稲荷前古墳群だと見て取れます。見晴らしの良い高台が、埋葬者を弔いまたその権威を知らしめるために絶好の場所だったのですね。

稲荷前古墳地質図

横穴墓群の周辺は宅地造成されているので、昔の地形はわかりませんが、崖のような斜面の中腹にある平たん地のような感じがしました。住宅がなければ、鶴見川や平地が見通せる眺めの良い場所かも知れません

おまけ情報

 ランチは、市ヶ尾おさかな広場近くのイタリアンカフェレストランのLEAFさんで、「オクラとアサリのオリーブパスタ」をいただきました。よく味を含んだオクラがパスタとからまりあって、とてもおいしかったです。落ち着いた雰囲気の良いお店でした。






オタク気質の長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。 またお越しいただけたら幸いです。