映画「糸」が心に沁みた。

出会うべきして出会った最高のタイミング。


1番はストーリーの主軸となる、蓮くんと葵ちゃんが出会うタイミング、思い出すタイミング、すれ違うタイミングの絶妙さだろう。

はじめての出会いから、再会、別れ、全てが繋がっていて、ストーリーを織りなしている、そう感じずにはいられなかった。

サエジマくん(高杉真宙さん好きです)も、葵ちゃんとの出会いがタイミングで、葵ちゃんの存在が頑張る理由になっていた。
わざわざ葵ちゃんを探しに日本に来て…でもそれから繋がることはなかった。
サエジマくんにとって、葵ちゃんと繋がって一緒にいる未来は必要なかったのだろう。きっと葵ちゃんを思い出すことはあるだろうけど。


水島さんの存在とお金もここぞという時になくてはならないものだった。
家族との不和、トラウマや憤りを分かち合える存在だったかもしれない。

(個人的には、家庭内環境のアンバランスさが人間関係にもアンバランスを引き起こしているように見えた。上下関係、守る守られる、お金の存在。それは無償の愛ではない。歪んだ愛なのではないか)

だから、一目惚れだった中学時代の男の子も、海外で出会った優しい男の子も、怖かった先輩も、もちろん家族も全部私にとって必要で大切で、絶対的なタイミングで出会ったいるのだろう。



辛いとか悲しいとか全部含めて必要で大切なストーリー。


誕生、別れ、死、災害。
人生に忘れられない出来事はある。

決して忘れられないものになったり、
自分を許したくても許せないものになったり、
前に進む勇気を失うものになっているかもしれない。

そうやって人は色々なものに直面し、絶望もする。
でも、それら全部を含めてあなたにとってかけがえのないものと時間と存在だ。そう思えたら、全てを肯定できるだろう。




少し頭の中を空っぽにしたい。そんな中でふと見た「糸」
涙が心を洗ってくれた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?