つむぎの文箱から

今月の《つむぎの文箱から》でご紹介したのは
パイロットのカスタム74です。
飲ませたインクは、
同じくパイロットの色彩雫　山栗。
初金ペンと初カラーインクのコンビです。

プレゼントでもらった万年筆を使っていたのですが
書けなくなってしまいました。
万年筆専門店と思しきお店に持ち込んだところ
ペン先が破損している、と診断されました。
軸もペン先も細い、オシャレな万年筆でした。
高い筆圧でグイグイと筆記していたのが
破損の要因だったようです。
オススメされるがままに新しい万年筆を購入し
カートリッジをセットして使っていました。
が、使用頻度が低いので、
使っては放置→  インクがなくなるを繰り返し
あまりのコスパの悪さに、使うのをやめてしまいました。

それから数年後。
何気に目に付いた箱を開けると
中から出てきたのは、万年筆。
しばし考えこみ、放置されている理由を
ようやく思い出せました。
いっそ、つけペンを買った方が
いいかもしれない。
そう思い至り、さっそく文具店へ出かけました。
店員さんに事情を説明したところ
「それなら」と、コンバータに加えて、
当時すでに20色以上のラインナップだった
パイロットの色彩雫のボトルインクも
紹介されました。

嬉しがりで、インクを吸入して使ってはいました。
が、画数の多い漢字はつぶれるし
インクの出が良すぎて擦れるしで
使いにくさばかりが目立ってしまい
またしても、お蔵入りになってしまいました。

その後、何度か
あの子は、どこに行ったっけ？と探すものの
見つけられないまま、時が過ぎました。
そんなある日のこと。
1本しか所有していないはずのパイロット万年筆が
ペンケースに2本並んでいることに気がつきました。
もしかして…😅
買ったときの箱に収めていると
思い込んでいたため、見つけられなかったのです。
ちゃんと出番を待っていてくれたというのに。
ごめんねぇ、これからは年イチで使うようにするからね。

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《つむぎの文箱から》は
FMくらしき　おまかせラジオ内で
毎月第3火曜日　14:30ごろから放送中。
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📝つむぎの　ひとこと　ふたこと✒️
初めてのカラーインクに「山栗」を選んだ理由。
それは、限りなく黒に近く見えて黒ではないから、だった。
次にお迎えしたのは、
「旧居留地セピア」を含む、神戸インクの始めの3色。
色彩雫にも神戸インクにも、
鮮やかな色がラインナップされていたのに。
無難な色から始まり、一体いつ、なぜ
鮮やかな色を求めるようになったのか。
全く記憶にない。
いつかひょっこり思い出せる、のかなぁ。