【試筆の一文字】
某月某日の 友との会話。
「試筆するときって、何を書いてる?」
「う〜ん、[永]が多いかな。
止め、はね、はらいの全部が含まれてるっていうから」
「永字八法、ね。
実際には 永 よりも自分の氏名とかの方が
書くことは多いけど…」
「試筆紙に名前が残るのは、どうも、ね」
「試筆のときに コレを書くって
決めてる人もいるみたいよ」
「それいいね、カッコいい。
私も試筆の文字を決めようかなぁ」
「ある人は試筆のときに必ず
コンデネイネンシザイホウ
(墾田永年私財法)
って書くんだって」
は?
コンデネイネンシザイホウ?
あ、墾田永年私財法、ね。
コン(墾)の字がわからず
スマホに頼り、更に拡大して
ようやく書けた、という始末。
あゝ情けないこと。
✒️つむぎの ひとこと ふたこと📝
つけペンのペン先を選ぶのに、
何種類か試筆させていただいた。
7ミリ程度の横罫線のノートに使うので、
細字か中字かで迷っていた。
画数の多い漢字がつぶれてしまうのは避けたい。
筆記見本を拝見し「響」の字で比較する。
自分でも書いてみた。
スタッフさんと話しながら書いている内に
ふと浮かんだ「龍」の字。
画数多いし、技法8種入ってそうだし。
試筆の文字とつけペンのペン先が同時に決まった。