双極性障害との戦い(2)
指定された診察日を迎えた。
医者より目線が下になるソファーに座らさせられた事を今でも覚えている。淡々と事情を訊かれる。頭の中は空っぽなのか飽和状態なのか分からない。だが、答えた。薬を出してくれた。ひとり暮らしできる状態ではない。とも忠告を受けた記憶がある。
薬を飲んで見ても効果はみられなかった。親に向かって電話で「死にたい、生きてたくない」と毎日泣き叫ぶ。
リュックひとつ。
誰にも何も告げず、
実家に帰ることにした。
相変わらずの生活が続く。心身の状態は回復しなかった。む