種のゆくえ

棒立ちで往来する排気ガスに揺れている

ところどころ撃ち抜かれたような白髪頭

頭いっぱいの可能性

抱えたまま終わるか飛んでゆくか転がるか

誕生前の一本一本

片側だけ踏まれちぎれて立つ姿



社会にある境界線

棒立ちではやられるだけだとベルが鳴る
誰かが仕掛けたからくり時計
いつもどこかで人間劇

惑わされる人人人


本当は枠なき世界にあなたと私
どこまでも真っ直ぐ立っている



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